銭形平次捕物控 220 猿蟹合戦 / 野村胡堂
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「宇古木兵馬も綱田五郎次郎も、九州のさる大藩の同家中で、無二の間だつたと言ひますが、宇古木
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「私の娘が本所の叔母のところへ參り、泊つて今朝戻りましたが――」
「本所の叔母さんといふと?」
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「相生町の小左衞門長屋、浪人前島左近の配偶ぢや――この前の騷ぎの時
思ふ。その次は宇古木兵馬の身許を調べるのだ。相生町の小左衞門店の浪人前島左近といふ人に訊くが宜い」
に傳はる、何んとかの名槍ださうですよ。相生町の前島左近の配偶――宇古木兵馬の義理の妹が言ふんだから間違ひ
「相生町の叔母さんのところへ行つた筈ですよ。二た晩とも――それから
「娘のお勝を二た晩とも相生町に追ひやつたのは、その留守に仕掛けるつもりだつた」
宇古木兵馬は、その晩娘のお勝を相生町にやる時、その手に托して、母屋に居る綱田屋五郎次郎の遺子、
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「間拔けどころか、相手は江戸一番と言つても、二番とは下らない鹽つ辛い人間なんだから
「斯んなものを拵へるのは、江戸では兩國の鍵屋一軒だ。お前はちよいと行つて調べて見るが宜い。
綱田屋五郎次郎も、今でこそ江戸で指折の金持ですが、曾て二本差だつた頃は、隨分世帶
一と月ほど經ちました。七夕が近くなると江戸を包む藪は、一日々々繁くなるばかり。甍の波を渡る、眞夏
町中を五色の飾り竹で埋め盡した江戸の七夕祭の盛んな姿は、名所圖繪に僅かに名殘を留めるだけ
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高輪の石澤樣に泊つて居たし、二度目は川崎の徳田屋に泊つて居ました。人をやつて調べて下さい。私
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「私は神田の平次といふものですが――」
「私は町方の御用を承はる、神田の平次と申すもので、綱田屋さんの變死について、いろ/