八丁堀 本所 堺町 江戸 堺 芝浦 長崎 深川 品川 浅草 日本橋 神田

二人の曲者を縛って、一応八丁堀へ引返し、改めて笹野新三郎が出役、十数艘の小舟で怪しの船を囲み

、石井平四郎の倅を皮切りに、だんだん大川筋を溯上って、本所、浅草あたりまで荒らすようになったのです。

「解っているじゃありませんか、堺町の中村座に、吉原の繁昌――」

に、名乗って出られそうなものじゃありませんか。江戸だけでも何人あるか知れないが、一人も行方が判らないとは変だ

「お霜さんは江戸に家があるんだろうね」

、長崎や堺や、大坂から流行って来たことで、江戸では品川寄りと深川にあっただけだが、俺の縄張うちへ来ちゃ

さらいの記録を一応見せて貰いました。それによると江戸では昨今ですが、長崎や堺や大坂は随分前からあった事らしく、

に見えなくなるのは容易なことではありません。江戸の子を長崎へ連れて行っても、大坂の子を江戸へ連れて来

の子を長崎へ連れて行っても、大坂の子を江戸へ連れて来ても、言葉遣いだけでもすぐ身許が露顕しなければならぬ

「まア仕方がねえ。ところで、この辺で江戸も切上げだろうな」

「とにかく、やってみるとしよう。子さらいも、長崎や堺や、大坂から流行って来たことで、江戸では品川寄りと深川にあっ

た。それによると江戸では昨今ですが、長崎や堺や大坂は随分前からあった事らしく、曲者がどうしても挙がらないばかり

に会って、その了解を得た上、その足ですぐ芝浦から品川へ廻りました。最初に子供をさらわれたのは、車町の酒屋

「とにかく、やってみるとしよう。子さらいも、長崎や堺や、大坂から流行って来たことで、江戸では品川寄りと

た少年少女が、それっきり死骸さえも現われないので、長崎奉行その他から、曲者の手口から、一切の始末書が、かなり詳しく公儀へ

貰いました。それによると江戸では昨今ですが、長崎や堺や大坂は随分前からあった事らしく、曲者がどうしても

のは容易なことではありません。江戸の子を長崎へ連れて行っても、大坂の子を江戸へ連れて来ても、

「長崎町の大野屋に和蘭物がいろいろありましたよ。金銀細工物、羅紗、

十人悉く生捕られ、すぐさま手配をされて、大坂、長崎に居る仲間まで一掃されてしまいました。それは後の話――

大坂から流行って来たことで、江戸では品川寄りと深川にあっただけだが、俺の縄張うちへ来ちゃ放っておけまい。

三番目は芝口の御家人の子、四番目は飛んで深川大島町の大工の娘、五番目は熊井町の船頭の倅、六番目は

もいられません。ガラッ八を督励して、品川から深川一円をあさっていると、誘拐された子供は、悉く暴力で連れて

堺や、大坂から流行って来たことで、江戸では品川寄りと深川にあっただけだが、俺の縄張うちへ来ちゃ放って

て、その了解を得た上、その足ですぐ芝浦から品川へ廻りました。最初に子供をさらわれたのは、車町の酒屋で

してもいられません。ガラッ八を督励して、品川から深川一円をあさっていると、誘拐された子供は、悉く暴力で

諸方の親達がどんなに心配した事でしょう。私も品川に子供をさらわれた知己を持っておりますが、日頃はろくに見て

平四郎の倅を皮切りに、だんだん大川筋を溯上って、本所、浅草あたりまで荒らすようになったのです。

沈香か古渡りのギヤマンでも買うような顔をして、日本橋の問屋筋を一軒残らず歩きましたよ」

平四郎の女房お君は、召使も連れず、たった一人で神田の平次を訪ねて来たのです。