石見銀山 江戸 鎌倉町 根津 谷中 神田 駒込 巣鴨 品川 神田川

―いや、それよりも、十次郎樣に上げた菓子へ、石見銀山の鼠取り藥を仕込んだのは手前だ」

たり、手討になつたりする世界だ。町方の御用聞は江戸の町人を相手にして、何事もなく暮せば役目は濟むんだ。お徳

「御參覲の度毎に、御國元から江戸へ御持參になりますが、江戸御屋敷には御寶藏が御座いません

「斯うですよ、親分、――鎌倉町の源太郎親分のところに、綺麗な娘が二人あつたのは知つて居

少し氣が變になつた。到頭若樣十次郎を伴れて鎌倉町の親のところへ歸つたのはツイ一と月ばかり前、お邸から人橋

「大急ぎで仕度をしろ、鎌倉町まで明け切らないうちに行くんだ」

鎌倉町へ着いたのは、卯刻少し前、早起きの店は表戸を開けて、

「もう一度鎌倉町へ行つて見よう、――昨夜から跟け廻したのは、小堀家の者と

から此處へ來て見張つて居たんだ。今朝鎌倉町へ行つたのを見て、あわてゝ此處へ渡りをつけに來た

二人が鎌倉町へ着いたのは、もう夕暮近い頃でした。

晩、大きな事件が二つありました。一つは、鎌倉町を飛出したお勘坊の死體が神田川に浮いて來たことゝ、

「深い仔細があり相だ、鎌倉町へ行つて見ようか」

死體の始末を町役人に任せて、平次とガラツ八は鎌倉町へ飛びました。

「お靜、一寸鎌倉町へ行つて來る。その客を頼むよ」

ガラツ八は繪解をせがみます。鎌倉町から平次の家を指して歸る途中です。

菊細工の本場は文化以後染井巣鴨に移り、弘化年間に根津、谷中、駒込を中心として精巧な菊人形に進化し、一時中絶して

の本場は文化以後染井巣鴨に移り、弘化年間に根津、谷中、駒込を中心として精巧な菊人形に進化し、一時中絶して、明治

あら、私は此店の姐さんぢやありませんよ。神田から親分の後を跟けて來て、御用の濟むのを待つて居

ガラツ八の八五郎が神田へ歸つたのは、やがて戌刻半とも思ふ頃でした。

くねえよ、安岡つ引のくせにしあがつて、神田の源太郎を知らないか」

は文化以後染井巣鴨に移り、弘化年間に根津、谷中、駒込を中心として精巧な菊人形に進化し、一時中絶して、明治十

のでした。（註、菊細工の本場は文化以後染井巣鴨に移り、弘化年間に根津、谷中、駒込を中心として精巧な菊人形

出來て、駈落までした札付の娘でさ、一時は品川に巣を構へて小唄か鼻唄の師匠をして居たといふ―

一つは、鎌倉町を飛出したお勘坊の死體が神田川に浮いて來たことゝ、もう一つは、源太郎の家は二三十人