岩代 八丁堀 越前 赤坂 鎌倉 江戸 福岡城 高松 水戸 和歌山 福井 秋田 盛岡 福岡 市ヶ谷 麹町 神田

江州の彦根、越後の高田、南部の盛岡、岩代の二本松、伊豫の西條、羽後の秋田、上總の大多喜、長州の山口、越前

悄然として八丁堀から歸つて來ると、これも眞劍に心配して居るには相違ありませ

暇乞をすると、夜駕籠を飛ばして、眞つ直ぐに八丁堀へ。

の西條、羽後の秋田、上總の大多喜、長州の山口、越前の福井、紀州の和歌山、常陸の水戸、四國の高松、

を酬いるのではあるまいかと思はれましたが、赤坂と馬道ではあまり距り過ぎて、共通の病人を扱つた心當りもない

が少しも解らないのです。道順の樣子では麻布か赤坂と思ひますが――」

やうな、二つ菊のやうな――下屋敷が麻布か赤坂――あゝ判つた」

後は、各藩兵家本草家に兵粮丸を作らせ、いざ鎌倉と言ふ時に備へて居るが、これは祕中の極祕で、家老用人

江戸の街はまだ屠蘇機嫌で、妙にソハソハした正月の四日、平次は

三人目の行方不明と言ふことでした。昨年の秋あたりから、江戸の本草學者が神隱しに逢つたやうに、相踵いで行方不明になつ

「天下の八五郎を溝へ投り込む女は、江戸廣しと雖もたんとあるわけはねえ」

苗字帶刀を許され、御納戸町に門戸を張つて、江戸三名醫の一人と言はれるほどの人物でした。

を搜すことなどは、時も時、正月三日の江戸の街でも、思ひも寄らぬことです。そのうちに松が取れて、

、辛くも老中を動かすことだけは思ひ止りましたが、江戸の名醫を二人迄、蟲のやうに殺した相手を、其儘差置くの

、天正十八年に一族九戸政實が叛いた時、南部の福岡城で用ひたといふことが傳はつて居る」

なかつた。敵は謀叛人の九戸政實一族五千人、福岡城を死守したから、その時城中に貯へてあつた南部の兵粮丸を用

を知つて、幸ひ夫秀實の手に殘つて居る福岡城以來の南部兵粮丸を種に、乾坤一擲の大芝居を打つたのでした。手

越前の福井、紀州の和歌山、常陸の水戸、四國の高松、

、長州の山口、越前の福井、紀州の和歌山、常陸の水戸、四國の高松、

居る筈だ。數ある兵粮丸のうちでも、南部と水戸の兵粮丸は有名で、大小名方の羨望の的になつて居るの

、上總の大多喜、長州の山口、越前の福井、紀州の和歌山、常陸の水戸、四國の高松、

、羽後の秋田、上總の大多喜、長州の山口、越前の福井、紀州の和歌山、常陸の水戸、四國の高松、

、南部の盛岡、岩代の二本松、伊豫の西條、羽後の秋田、上總の大多喜、長州の山口、越前の福井、紀州の和歌山、常陸の

江州の彦根、越後の高田、南部の盛岡、岩代の二本松、伊豫の西條、羽後の秋田、上總の大多喜、長州の

「御領地は盛岡で十萬石、南部大膳大夫樣は向ひ鶴の紋ぢや御座いません

「御領地盛岡の不來方城寶藏に什襲してあるが、それが何とか致した

、天正十八年に一族九戸政實が叛いた時、南部の福岡城で用ひたといふことが傳はつて居る」

なかつた。敵は謀叛人の九戸政實一族五千人、福岡城を死守したから、その時城中に貯へてあつた南部の兵粮丸

を知つて、幸ひ夫秀實の手に殘つて居る福岡城以來の南部兵粮丸を種に、乾坤一擲の大芝居を打つたのでした

「さう言へば、市ヶ谷から此處まで、始終誰かにつけて居られるやうで、何とも

て宜いか見當も付きません。昨夜亥刻時分に、麹町三丁目の雜穀屋で、山の手切つての分限と言はれた伊勢屋總兵

を下ろして、滅茶々々に驅け出しました。お納戸町から麹町三丁目までと言ふと、ほんの一と息で驅け付ける筈ですが、

樣に御目にかゝつて申上げたい事が御座います。神田の平次が參つたと仰しやつて下さい」

御座いますが、御家の大事を御知らせ申したさに、神田からわざ／＼參りました――と」