銭形平次捕物控 173 若様の死 / 野村胡堂
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行くまい。お前は一と足先へ行つてくれ。俺は八丁堀へ廻つて、笹野の旦那のお供でもして行かう」
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け樣に赤塚樣へ參りますと、用事があつて大阪へやつたが、用事は混み入つて居るから歸りの程もわからないといふ
わからないといふ、木で鼻の御挨拶でございます。大阪は何處に居るのかと訊ねましたが、それは教へてくれません」
「それだけなら、私も心配はいたしませんが、大阪へ行つてゐるといふ伜の姿を、私は此眼で、確かに見
「三日前でございました。伜は大阪へ行つて居ると言はれて、庚申塚の赤塚樣から、がつかりして歸り
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、俺は數馬殺しの下手人ではないよ。昨夜は番町の舊友――今は出世して神尾攝津守となつて居る神尾十三郎殿
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、さう言へば狹い家の中よりは、埃つぽい江戸の街中でも、外の方が氣持がよからう、――ところで、あつしに
。私共の子にしてはとんだ變り種で、江戸の何んとかいふお役者衆に似てゐるとやら、村中の娘
旗本でも大名でもないと言つても、赤塚樣は江戸の名家だ。町方の御用聞が、いきなり踏込んで調べるわけにも行くまい。
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(例)巣鴨庚申塚
「一年前、巣鴨庚申塚の赤塚三右衞門樣のところへ、奉公に參りましたが―
「あ、驚いた。親分の前だが、巣鴨から神田迄驅けて來ると、隨分腹が減るぜ」
傳通院で笹野新三郎に逢ひ、三人道を急いで巣鴨庚申塚に着いたのは、晝少し過ぎでした。
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の親分に逢ひ度いんださうで、染井からわざ/\神田まで、馬に喰はせるほど握り飯を背負つて來ましたよ」
「あ、驚いた。親分の前だが、巣鴨から神田迄驅けて來ると、隨分腹が減るぜ」
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下女のお吉といふのから聽いて、土地の御用聞大塚の友吉を走らせ、變死の疑ひがあるから、檢屍前は葬ひ
苗字帶刀の豪士の威勢に押されて、土地の御用聞大塚の友吉も、無理に掻き廻しもならず、持て餘し氣味に見張
平次は笹野新三郎と大塚の友吉を庭に殘して、八五郎と二人、ざつと土塀の内側
少し此事件の經過を見る氣でせう。笹野新三郎は大塚の友吉と一緒に出かけました。