銭形平次捕物控 049 招く骸骨 / 野村胡堂
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平次は八丁堀へ飛びました。由兵徳と金蔵だけでなく、島で与市に逢っ
平次が八丁堀から升屋へ帰ったのは、その晩の子刻過ぎでした。昨夜も一睡
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お小姓の治郎助の白状は怪奇を極めました。駿府で捕まって、三宅島へ流されたのは四年前、そこで端なく
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その頃、江戸の両替屋は六百軒と限られ、三十幾組に分れて、江戸の金融機関に
両替屋は六百軒と限られ、三十幾組に分れて、江戸の金融機関になっていたものでその組織は非常に複雑を極めます。大別
家格。すなわち金銀を店名の包封のまま通用させる、江戸九軒の大両替屋の一軒だったのです。
――江戸へ行ったら、金沢町の升屋へ入り込んで、離室の窓の前にある、
だから、島で神妙に勤めさえすれば、許されて江戸へ帰る見込みもあるが、主殺しは間違いもなく磔刑だ。知らん顔で納まっ
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先代は徳五郎と言いましたが、七年前、川崎へ行ったまま行方不明になり、持物は品川の海へ浮んでいたので
川崎へ行ったきり帰らずに、品川の海で死んだことになっていれば
「七年前のその晩、主人の徳五郎が川崎から夜になって帰って来たのを、庭で刺殺した時、与市
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「金沢町の升屋なんで」
升屋は番組両替の世話役で、代々金沢町に住み、三井や竹原、中井、村田の本両替屋に次ぐ家格。すなわち
何の疑いも掛らなかったのですが、先代徳五郎が、金沢町の自分の家の、庭で殺されたとなると、話がまるっきり
――江戸へ行ったら、金沢町の升屋へ入り込んで、離室の窓の前にある、古井戸を掘って
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こんな事が世間へ知れちゃ、商売にも障るだろうし、神田草分けと言われる升屋の暖簾にも関わるから、なるべく人に聞かせたくねえ
柔和な顔立ちも、穏やかなうちに品のある物言いも、神田の草分け、江戸両替番組世話役の貫禄に申分ありません。
「安心するがいい。升屋は万両分限で、神田一番の両替屋だ。身に覚えがあってもなくても、由兵衛は
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七年前、川崎へ行ったまま行方不明になり、持物は品川の海へ浮んでいたので、網船でも出して溺れたの
の底を掘る気にはなりませんでした。何しろ、品川の海から、旦那の脇差の鞘だの、腰下だの、下駄だの
「品川の海から身についた品物が上がったのに、七年経ってから
川崎へ行ったきり帰らずに、品川の海で死んだことになっていればこそ、その日一日店から