音羽 目白台 根岸 鎌倉 江戸 江の島 熊本 目白 品川 神田

たんだから文句はありません。――その炭俵を音羽の長屋の者にやるとかなんとか言って、自分で持出したはいい

「音羽の荒物屋の利八は疝気が起きて早寝をしたのは本当で、音羽の

三つ股の源吉は八五郎をつれて、ともかくも目白台に帰って行きました。それは桜には少し遅いがまだ鰹にも時鳥

殺された寅旦那は、寅五郎が本名で、目白台の半分を持っているという大地主、語り伝えの山荘太夫のような男で

、二た刻で辿りつくのは一杯一杯、人間の足で目白台へ廻れるはずはない」

家を飛出し、やくざな仲間に入っていたが近ごろは根岸で大工の真似をして、どうやら堅気に暮しているそうだ。そいつも

晩江の島詣りの約束で、子刻（十二時）過ぎに根岸の棟梁の家を出て寅刻（四時）過ぎには品川で多勢の

、何にも知らずに江の島から鎌倉へ遊び廻っている。根岸から品川まで真っすぐに行っても四里以上あるから、二た刻で辿りつくの

「お前はあの晩、根岸で辻駕籠を拾って目白台まで駆け付け、駕籠屋に小判一枚はずんだろう」

品川で多勢の仲間と落合い、何にも知らずに江の島から鎌倉へ遊び廻っている。根岸から品川まで真っすぐに行っても四里以上あるから

「三日前に江の島から鎌倉へかけて、五六人の仲間と一緒に遊びに出かけ、今晩か、遅くも

任せて、戸締りもろくにしなかったのと、この辺は江戸の町の中と違って、あまり物騒なこともなかったので、すっかり油断

「夜でも昼でも、俺達は江戸の町の中を、滅多に駆けちゃ歩けないな」

「その通りだ。夕立にでも逢わなきゃ、江戸の町を駆けて歩くと、誰でも変だと思う。まして真夜中だ」

「ところが、江戸の町の真ん中を、存分に駆け出しても、一向人の驚かない稼業がある

には品川で多勢の仲間と落合い、何にも知らずに江の島から鎌倉へ遊び廻っている。根岸から品川まで真っすぐに行っても四里以上

「三日前に江の島から鎌倉へかけて、五六人の仲間と一緒に遊びに出かけ、今晩か、

「飛脚が飛出しましたね、お下屋敷から。九州熊本の御領地へ、急ぎの手紙でも持って行くんでしょうよ」

か。――あの通りだよ、三つ股の兄哥。目白までつれて行ったところで、大した役には立つまい」

目白長者、寅五郎の屋敷は豪勢でした。細川越中守屋敷の少し先、雑司ヶ谷鬼子母神

帰って来ると、品川へやった下っ引の竹も、目白へ行った八五郎も帰って来ておりました。

平次はガラッ八と一緒に、とうとう目白長者の家へ出かけてみる気になったのです。

するよ。――俺はここから引返す。お前は真っすぐに目白へ行って、松蔵を縛りたくてウジウジしている三つ股の源吉兄哥

親分の意見に、善悪ともに盲従するガラッ八は、目白屋敷に立ち向うと、おどろき騒ぐ人たちを尻目に、キリキリと作男の松蔵を縛り上げ

「目白長者の寅五郎を殺したのは、この松太郎に相違ありません。親父の

白洲は思いのほか寛大で、松太郎は、三宅島に流され、目白長者の寅五郎の屋敷は欠所になりました。その土地の大部分は、

も知らずに江の島から鎌倉へ遊び廻っている。根岸から品川まで真っすぐに行っても四里以上あるから、二た刻で辿りつくのは

棟梁の家を出て寅刻（四時）過ぎには品川で多勢の仲間と落合い、何にも知らずに江の島から鎌倉へ遊び廻って

平次は何を思い付いたか、下っ引の竹を呼んで品川に走らせ、自分は仕度もそこそこに、根岸に向ったのです。

「え、仲間の若い人たちは、前の晩から品川へ行って、土蔵相模で遊んでいたそうで――」

物足りない心持で神田へ帰って来ると、品川へやった下っ引の竹も、目白へ行った八五郎も帰って来

「松太郎は寅刻（四時）過ぎには品川で土蔵相模の仲間と一緒になっていますよ」

に投り込み、細川様の飛脚の振りをして、品川まで飛んだはずだ。――その間がたった一刻半（三時間）、

八五郎はそのまま神田へ帰って来ました。下手人を挙げる心算のが、源吉の手柄の

物足りない心持で神田へ帰って来ると、品川へやった下っ引の竹も、目白へ行っ

それからいろいろの手順を運んで、神田の平次のところへ帰ったのは夜の戌刻半（九時）頃