八丁堀 神楽坂 箱根 赤城

「俺は八丁堀まで行って、笹野の旦那に申上げて、林さんの縄を解いて上げる」

「親分、神楽坂の浪人者殺し、あの話をまだ聴かずにいるんですか」

川波勝弥って年は若いが、恐ろしくヤットウのうまいのが、神楽坂で芋のように刺されているんですぜ。側には川波勝弥を怨ん

半（十一時）頃飯田町の家へ帰るところを、神楽坂の路地の中でやられたんで。こいつは因縁事じゃありませんか

と足も出ません。五助や柾次は飲み足りなくて神楽坂で一杯やっていたそうだし、困ったことに、川波勝弥を殺しそう

飯田町の川波勝弥の浪宅へ行ってみると、神楽坂から死骸を持込んだばかりのところで、町内五人組の老人たちと、勝弥の

川波勝弥が殺されていたのは、神楽坂の裏道で、滅多に人の通らないところ。死骸を見付けたのは夜が

「彦三郎は自首なんかしませんよ、――けさ神楽坂の裏路地で、こんどは下男の熊吉が殺されていたんで、―

それから一としきり考えて、悠々と身仕度をして神楽坂へ行きました。熊吉の死骸は取片付けて、近所の衆は何にも知ら

「神楽坂の番所ですよ」

「私はともかくも後を追いました。言われた通り神楽坂の裏道へ入ると、道の真ん中に倒れている者があります。月明りに

「馬鹿も休み休み言うがいい。そんな物騒なエテ物が、箱根のこっちにいてたまるものか」

平次は赤城の藤八にも賛成を求めます。