北海道 ワシントン州 ハワイ シアトル ワシントン 倫敦 京都 東京

西を向いても、一面のスワムプになってしまった。北海道を嘗て旅行したとき、自分は、随分広いヤチを見た。そのときは

で過し、落葉林に美しく霜の置いた朝景色を、ワシントン州に這入って見た。

ハワイの方を廻ってもよし、来た通りでも仕方がない。

若しそれが好都合に行けば、「十二月の三日にシアトルを出て、二十日前後には、東京にいられよう」というのである

は変化がない。ただ通るだけでも南を廻って、シアトルに行こうというので、今度の旅程が定ったのである。

けれども、手間を取って荷物をシアトルまでリチェックし、二三日滞在する予定になっているロスアンジェルスの知人に電報を打ち

ている。激しく揺れる渡船で対岸のオークランドに行き、そこからシアトルに向けて立ったのは、ちょうど感謝祭の夜であった。

午後の四時頃には、最後の止りであるシアトルに着くのだ。

時頃、列車は、いつ聴いても懐しい響を振撒きながらワシントンの停車場に入った。一時間ばかり停車するという。

こんな感情のいきさつは、決して、日本から行った委員が、ワシントンの会議や州知事の談話で諒解を得て帰ったことだけでは、どう

、と云い云いしたことがあった。それはもちろん、倫敦の国立大寺院を指していたのだ。四月頃、欧州へ渡ったら

私は、良人に、「まるで、京都の三十三間堂ね」と囁いた。

違うと云ったら、京都の案内僧は、説明の抑揚を、

出た。家は、大学の近く、幾年の昔、東京府から紐育市に贈ったという桜が、あまり見事でなく生えている

の三日にシアトルを出て、二十日前後には、東京にいられよう」というのである。