奇談クラブ〔戦後版〕 07 観音様の頬 / 野村胡堂

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地名一覧

本所

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皆様の想像に任せるとして、浅草阿部川町から、本所の枕橋まで、折からの良い月に照らされて、綾麿は酔っ払いのように

関東

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その寺の五百羅漢は松雲元慶禅師の作で、関東では名作の一つとされて居りました。それよりも面白いのは

江戸

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た、五十体ずつ二列の百羅漢で、これは当時江戸の富豪大家が、親の冥福とか愛児の追善のために寄進したもの

その頃は江戸が東京に変り、廃刀令が布かれ、丁髷が無くなり始めて、物皆新時代の

法隆寺

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立派な芸術品も作られ、同じ観音様にしても、法隆寺の救世観音、百済観音、如意輪観音を始め、幾多の世界的名作が遺って居りますが

浅草

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に引ずられて、雨の日も風の日も、浅草阿部川町から本所五つ目の羅漢寺まで通っていたのです。

の悪さは、皆様の想像に任せるとして、浅草阿部川町から、本所の枕橋まで、折からの良い月に照らされて、綾

上野

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大正の末頃、彦根屏風が上野の美術館でたった一日だけ展観に供された時、二人の若い美術学生

東京

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その頃は江戸が東京に変り、廃刀令が布かれ、丁髷が無くなり始めて、物皆新時代の歯車

隅田川

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麿は観音様を抱いたまま、足袋跣足になって、隅田川の方へ飛んで居りました。