八丁堀 外神田 江戸 松永町 佐久間町 金沢 下谷 神田 神田川

「気の毒だがお前さんに、今日は八丁堀まで行って貰わなきゃならねえ。江島屋のお艶のことで、人が二人まで

「お調べは八丁堀へ行くまでも無く、正直に言いさえすれば、此処でも済むことだ。

もう一人の町役人、金沢町の家主で、外神田では顔の通った大川屋五郎兵衛という中老人が、見て居たよう

と怖いよ、娘の綺麗なのは嬉しいことだが、江戸一番になり度かったり、五人も六人も夢中になり手を拵えたり

、夜半過ぎに自分の家へ帰って居ますよ――松永町から五丁目への帰り途、金沢町へ廻って江島屋を覗くと、先客の三之助が

のもかまわず、一応江島屋の裏手の縁側に取込んで、佐久間町の伊保木家から、引取りに来るのを待って居ります。

でも、知らぬ存ぜぬでは済むまいよ、これが佐久間町の伊保木様の跡取ということは、路地へ入って来た、何百という

「金沢町の地主、江島屋鹿右衛門の養子与茂吉」

か一年の間にメキ／＼と綺麗になった、金沢町の大地主、江島屋鹿右衛門の一人娘お艶」

「何しろ金沢町の居廻りは、薄寒いのに夕涼みの人通りで大変な賑いだ」

金沢町まではほんの一と走り。

金沢町は言うまでもなく、神田から下谷へかけて、五本の指に折ら

金沢町江島屋の忍び返しに、百舌の贄のように引っ掛って死んだ薊の三之助

の離せない南町奉行所直々の御指図の仕事があって、金沢町はツイ、八五郎任せになってしまったせいもあったでしょう。

へ帰って居ますよ――松永町から五丁目への帰り途、金沢町へ廻って江島屋を覗くと、先客の三之助が、変な素振りで江島屋

も、夜中に一度は外へ出て、フラ／＼と金沢町まで歩いて行き、江島屋の塀の外から、お艶の部屋のあたり

隣の若い者が、宵から見張って居て、練塀町から金沢町まで跟けて行き、一伍仔什を見届けたというから、こいつは

「金沢町の江島屋――此間薊の三之助が殺された場所、今度は塀の

もう一人の町役人、金沢町の家主で、外神田では顔の通った大川屋五郎兵衛という中老人

で死ぬ気遣えはねえ、それに、夜中にそっと抜け出して、金沢町のあたりをフラ／＼歩くことまでわかっているんだ」

金沢町は言うまでもなく、神田から下谷へかけて、五本の指に折られた大地主、江島屋の構えは町人

金沢町は言うまでもなく、神田から下谷へかけて、五本の指に折られた大地主、江島屋の構え

して、江戸構か遠島にでもして貰わなきゃ、神田中の若い男は気が変になりますよ」

どっかの溝へでも投り込んだことでしょうよ、神田川だって、そんなに遠くなし」