銭形平次捕物控 082 お局お六 / 野村胡堂
地名一覧
駿府
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はよく解つて居ますよ、――大公儀から、駿府へ送る御用金が六千兩、二千兩の箱が三つ、馬に積んで、
が小田原の旅籠屋を逃げたと知ると、仲間の者が駿府の使に化けて、小田原に向ひ、明日早朝、關所手前で、御用金を
青侍が二人、――凾嶺の關所さへ越せば、あとは駿府から數十人の警護の者が來てゐると聞いて、喜び勇んで凾嶺の山道
六千兩の御用金は、その日の朝、關所で駿府の使に引渡し、平次とガラツ八はホツとして江戸へ歸りました。
江戸
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江戸の高名な御用聞、錢形の平次が巾着切にしてやられたとは
平次はそのうちの一人、夜道をかけて江戸へ行く早飛脚を見付けると、たつた三つしかない一朱銀のうちの一
「ね、親分さん。首尾よく敵討がすんだら、私を江戸へおつれ下さるでせうね、――足を洗つて、今度こそは
、六千兩は仲間の手に奪ひ取られた筈。此まゝ江戸へ歸られる錢形の親分さんではないでせう――」
、親分さん、一緒に此處を立ち退きませう。親分は江戸へ歸られず、私は仲間のところへ歸られないとなると、二人の
駿府の使に引渡し、平次とガラツ八はホツとして江戸へ歸りました。
神田
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十手や捕繩を神田の家に殘して、道中差一本に、着換の袷が一枚、