銭形平次捕物控 064 九百九十両 / 野村胡堂
地名一覧
松永町
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「松永町の裏で」
その足で二人は松永町の裏へ――、なるほど手頃な地所はありますが、よく取片付けられて
江戸
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いる浴衣は、別れた母親譲りの品らしく、二三十年前江戸で流行った、洗い晒しの大時代物、赤い帯も芯がはみ出して、繕い切れぬ
佐久間町
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平次と八五郎は、お浜に案内させて、すぐ佐久間町の灸点横町へ駆け付けました。
それから平次は、佐久間町を中心に神田中の材木屋を片っ端から訊ねて歩きました。
京都
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「京都に上って、久我家へお願いする日を指折り数えて、父さんは一生懸命
や住居も要ります。父さんはそんなこんなで、千両溜めたら京都へ上るつもりで、そればかり楽しみにしておりましたが、千両へ
「検校になるのは、七百十九両で済みますが、京都へ上る路用から、検校になった時、見苦しくない身装や住居も要ります
纏まったのを機会に、いよいよこの月のうちには、京都へ上ることに決めてしまったのでした。
神田
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多の市というのはお灸と鍼の名人で、神田中に響いた盲人ですが、稼業の傍ら高利の金を廻し、吸い付いたら
それから平次は、佐久間町を中心に神田中の材木屋を片っ端から訊ねて歩きました。