外神田 松永町 八丁堀 江戸 四谷 鎌倉町 両国 浜町 神田 日本橋 上野

二度目のは、中四日おいて正月の十三日、外神田松永町の小熊屋で、これは、着のみ着のままで飛出したほどの丸焼け

でもいいが。――すると、浜町の大黒屋と、松永町の小熊屋に火を放けたのが解らなくなる」

「その前、松永町の小熊屋が焼けた晩も、浜町の大黒屋の焼けた晩も、稽古所へ

鎌倉町から浜町や松永町まで行って、適当な作業をするにしても四半刻もあれば充分でしょう

て、放火は仲吉に決ったから、縄張違いだが、八丁堀の旦那方のお指図で挙げて行く。銭形の親分に宜しく、とこう申し

「これは八丁堀の旦那方にもお目にかけなければなるまいが、いいだろうな。お

江戸の火事の恐ろしさは、明暦、天明の大火を引合いに出すまでもありませ

はあったにしても、マッチ箱を並べたような江戸の町家――無分別にも建込みすぎた木造家屋は、ほとんど無抵抗に、無防禦

従って、過ち火、放火に対する、江戸の法律の苛酷さは想像以上でした。かりそめにも火を放けたものは

乗出したのは、この物騒千万な放火魔を挙げて、江戸の町人達の枕を高くさせるためですから、ケチな物盗りや、怨みの

か、後で捕まれば、間違いもなく、日本橋、両国、四谷御門外、赤坂御門外、昌平橋外を引廻しの上、以上五ヶ所へ

正月十八日、――正確に言えば十九日の暁方、鎌倉町の三村屋が丸焼け、そのうえ小僧が一人焼け死んで、女房のお久は、二

太七は鎌倉町屈指の家持ですから、親の名を言うのが順当だったのでしょう。

鎌倉町から浜町や松永町まで行って、適当な作業をするにしても四半刻も

を見つかるか、後で捕まれば、間違いもなく、日本橋、両国、四谷御門外、赤坂御門外、昌平橋外を引廻しの上、以上五ヶ所へ捨札を建

――最初の一つは、正月八日の夜半過ぎ、浜町の大黒屋で、これは夜廻りが見つけてボヤですましたが、二度目

「浜町の大黒屋の小火でも、それが見つかったんだろう」

「仲吉なら仲吉でもいいが。――すると、浜町の大黒屋と、松永町の小熊屋に火を放けたのが解らなくなる」

「その前、松永町の小熊屋が焼けた晩も、浜町の大黒屋の焼けた晩も、稽古所へ行くと言って出たそうだが

鎌倉町から浜町や松永町まで行って、適当な作業をするにしても四半刻もあれ

今年になってから、ほんの半月ばかりの間に、神田中だけでも三ヶ所の放火があった――最初の一つは、正月

お町はうなずいた様子でした。神田の悪戯者が娘番付を拵えて、東の関脇に据えた容色、疲れと

「仲吉は神田中で知らない者のないほどの火事気違いですよ。親分さん」

、現場を見つかるか、後で捕まれば、間違いもなく、日本橋、両国、四谷御門外、赤坂御門外、昌平橋外を引廻しの上

ちょうど子刻（十二時）、上野の鐘がかすかに余韻を引いて鳴り止むと、どこからともなく、ユラリ