銭形平次捕物控 124 唖娘 / 野村胡堂
地名一覧
地名をクリックすると地図が表示されます
それから八五郎は、神田、淺草、下谷、小石川を隈なく搜し廻りました。が、痣のある人間を搜すのと違
「神田、淺草、下谷、小石川を一圓」
地名をクリックすると地図が表示されます
「大阪で」
、氣が付いて默つて居ちやお上へ惡からう。大阪へ問ひ合せて、一應身許を調べるから、山城屋の町所を訊いてくれ、
應身許を調べるから、山城屋の町所を訊いてくれ、大阪の弟のやつて居る店だよ」
も知れない。――師匠の實家といふのは、大阪の何處だらう。町所を言つてくれさへすれば宜いが――」
、今では半分ほども、費つてしまひました。大阪の山城屋と言つたのは全くの出鱈目、私は矢張り江戸の生れで、唯
ガラツ八は夕方からの事を詳しく話しました。大阪の實家の事を訊かれて竹齋の瀧三郎が面喰つた樣子、
地名をクリックすると地図が表示されます
「痣の熊吉は本郷では一軒も荒してゐないだらう。――これはどういふわけだ
「解りませんよ。――それとも本郷は暗劍殺に當るかな――この方角はよろづの事惡し、火難
「無駄は止せ。――痣の熊吉は本郷に住んで居るんだよ、八」
荒すと足が付くと思つて居るんだらう。探すなら本郷を搜せ」
ましたよ。――痣のない人間で、二人組で、本郷に住んでゐて、金費ひの荒いノラクラ者で、小道具を持つて歩く
神田から本郷お弓町へ――。朝行つて晝過ぎに行つて、近頃は宵にもう
地名をクリックすると地図が表示されます
「大ありさ、江戸は廣いやね。――綺麗な女房の方は俺の鑑定ぢや納まるまいが
狙つたのか。――そいつは、無駄だよ。江戸の町には木戸もあり番所もある。泥棒道具を持つて夜更けに歩くの
「俺は痣の熊吉の押込んだ家といふのを、江戸の繪圖面に印を附けて見たが、不思議な事に本郷を眞ん
「ありませんよ。江戸の水が戀しくつて、弟に世帶を讓つて此方へ來た
はなるべく包んで置き度い。山城屋の主人と知れると、江戸には孫店も取引先も多いことだし、何彼とうるさい事にもなる
大阪の山城屋と言つたのは全くの出鱈目、私は矢張り江戸の生れで、唯の尺八の師匠竹齋に相違ございません」
地名をクリックすると地図が表示されます
近頃三輪の親分が追ひ廻してゐる、痣の熊吉だ。下谷淺草から神田小石川へかけて二三十軒も荒し、人間も五六人斬られて
それから八五郎は、神田、淺草、下谷、小石川を隈なく搜し廻りました。が、痣のある人間を搜す
「神田、淺草、下谷、小石川を一圓」
地名をクリックすると地図が表示されます
の親分が追ひ廻してゐる、痣の熊吉だ。下谷淺草から神田小石川へかけて二三十軒も荒し、人間も五六人斬られてゐるが、
それから八五郎は、神田、淺草、下谷、小石川を隈なく搜し廻りました。が、痣のある
「神田、淺草、下谷、小石川を一圓」
「不意に來たからつて怪しい人間ぢやねエ。神田の八五郎といふ者だ。束修はいくらだえ。――樽代
神田から本郷お弓町へ――。朝行つて晝過ぎに行つて、近頃は