八丁堀 本所 相生町 石見銀山

「俺も八丁堀の笹野の旦那のところへ呼ばれ、御馳走になつた上、いろ／＼相談

へエ、驚きましたね、相生町の坂田屋といふと、本所でも評判の物持だが、その家がまるで死神に憑かれたやうなもの

「ところでお前は、相生町の坂田屋といふ酒屋を知つてゐるのか」

「それが何うしたんだ、相生町の坂田屋に何んかあるといふのか」

「へエ、驚きましたね、相生町の坂田屋といふと、本所でも評判の物持だが、その家がまるで死神

私事は先日親分樣に無理を申上げ候相生町の坂田屋の奉公人、喜三郎と申すものに御座候、此間中から不氣味

平次は考込んでしまひました。相生町の坂田屋から、三人の人間が、しかも同じ日に助けを呼んでゐると

「女文字の方は相生町の坂田屋の内儀の手紙で――今夜といふ今夜、私は命を狙は

つたのは亥刻過ぎだ、お前でも居れば、直ぐ相生町まで飛んで貰ふところだが、こんな手紙には惡戯が多いから、醉つた

「それぢや、相生町の坂田屋に、何んか間違ひでもあつたのか」

それから暫く經つと、相生町の坂田屋で、新しく養子がきまつたといふ噂が傳はりました。その

二人が相生町の坂田屋につくと、店は重なる不幸にごつた返して居りましたが、

ましたところ、二た月ばかり前に、喜三郎が自分で石見銀山を買つたことがある相です、多分それを、風邪藥と間違へて呑んだ