乳を刺す 黒門町伝七捕物帳 / 邦枝完二
地名一覧
江戸
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陰暦七月、盛りの夏が過ぎた江戸の町に、初秋の風と共に盂蘭盆が訪れると、人々の胸には
明和、寛政のころまでは、江戸の民衆は、急にこぞって家毎に高灯ろうをつるして、仏を迎え
が、いまだにそのしきたりを改めることのない珍しい情景は、江戸名物の一つとなって、盆のうちの一夜は、将軍家が組頭の屋敷
留五郎の父親も江戸では名の通った捕物師だったので、黒門町の伝七も、わが子
四谷
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「あれは、わしの使いで、四谷の親戚まで出向いたが、八ツまでには、帰って来るはずじゃ。わし
百人町
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にやら女房のお牧も、源兵衛の背後に寄り添って、百人町の方角へと首を伸ばしていた。
百人町の一帯は、どの屋敷も、高さ五、六間もある杉丸太の先
「袖ノ井様は、百人町にお家があり、お由利とは、大層仲よくして頂いて居りましたそう
梅窓院通りから、百人町へ足を速めて行く伝七は、獅子っ鼻の竹を、いい加減にあしらいながら、
た。それでおいらの考えが纏まった。早速もう一度、百人町へ行こう。今度アちっとア、手ごたえがあるぜ」
下谷
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「えッ。ではこちら様が、下谷の伝七親分さんで?……」
浜松町
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や一両は、握らしたに違えねえ。坊主の住居は、浜松町だそうだから、丁度都合のいい足溜まりだ。しけ込んだ上で、何を
浅草
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が出ましたので、親分さんが御承知下さいましたら、浅草の娘のところへ、泊まりにまいりますので……」