パリ ハワイ ミクロネシア ベルリン ポリネシア ダウニング街 アピア シドニー エディンバラ スコットランド

為したか？　何事をもしなかった。彼は今パリで、二十年前と同じく、依然、あらゆる事を理解して、しかも、何事

ハワイのカラカウア王はどうしているか？　聡明で、しかし常に物悲しげな

濠洲から独領西南アフリカヘ、アフリカから独逸本国へ、独逸から又ミクロネシアヘと、盥廻しに監禁護送されて来たのである。しかし、彼の帰っ

此の年、遠くベルリンで、サモアに関する三国の協定が成立した。その結果、サモアは依然

もない。全く今の政府はひどい。莫大な（少くともポリネシアにしては）給料を貪りながら、何一つ――全く完全に何一

と対等にマックス・ミューラアを論じ得る唯一の人物。曾てはポリネシアの大合同を夢見た彼も、今は自国の衰亡を目前に、静かに

Ｌ・Ｓ・は本島より追放さるべしと。英国領事がダウニング街に訓令を請いたる由。余の存在は島内の治安に害ありとや？

で）と衝突して之を辞めさせたこともある。アピアの西郊ムリヌウ岬から其の附近一帯の広大な土地が独逸商会の農場で、其処

マターファはアピアの西、七哩のマリエに住んでいる。彼は形の上の王で

着任以来、土民に官を授けたことが一度もない。アピアの街に対しても、王に対しても、島に対しても、一

た土地の開墾や建築を暫く人手に委ねて、自分はシドニー迄出掛けて行った。其処で便船を待合せて、一旦英国に帰るつもりだった

ニュー・カレドニア）でさえ、私は直ぐに風邪を引く。シドニーでは到頭喀血をやって了った。霧の深い英国へ帰るなど、今は

いじっている中に、何時かスティヴンスンは、一万哩彼方のエディンバラの美しい街を憶い出していた。朝夕の霧の中から浮び上る丘々や、その

。息子が最後に英国を離れる三月前に、彼はエディンバラで死んだ。

私は、地面に倒れていた間中、ずっと、自分がエディンバラの街にいるものと感じていたらしいのだ――「ここはアピアだ

やがて、スコットランドからスティヴンスンの老母が来て一緒に暮らすことになった。それと共に、

しかし、英国とスコットランドとを離れてから、もう丁度、四年になるのだ。

スティヴンスンは、故郷スコットランドの高地人の氏族制度に愛着をもっていた。サモアの族長制度も之

突然胸を灼かれるような気がした。磽※たるスコットランドの山々、ヒースの茂み。湖。朝夕聞慣れたエディンバラ城の喇叭。ペントランド

私の今いる所は、南緯十三度、西経百七十一度。スコットランドとは丁度地球の反対側なのだ。

思う。ローランドソンの「文章法」と、一八一〇年代の仏蘭西及びスコットランドの風俗習慣、殊に監獄状態に就いての参考書を送って呉れるよう、バクスタアとコルヴィン

よろめいた。それから、やっと説明がついた。私は、スコットランド的な雰囲気とスコットランド的な精神や肉体の状態を見出したからだと悟った

、やっと説明がついた。私は、スコットランド的な雰囲気とスコットランド的な精神や肉体の状態を見出したからだと悟った。平生のサモアと

を成しとげ、私は唯其の糟粕を嘗めたに過ぎぬ。スコットランドの三人のロバァトの中、偉大なるバアンズは別として、ファーガスンと私