厨川白村 琉球 ロタ島 横浜 東京 隅田川

へ寝返りを打ってしまった。そういう雰囲気の中で、厨川白村やピエル・ロティを見付けた時は、実際、何だかへんな気がし

は沖縄県人ばかりのための――従って、芝居は凡て琉球の言葉で演ぜられる――劇場である。私は、何ということなしに

凋み、海風にざわめく枯椰子の葉のそよぎも哀しい。（ロタ島の椰子樹は最近虫害のためにほとんど皆枯れてしまった。）目に沁みるばかり

私はといえば、実は、横浜へ上陸するや否や、たちまち寒さにやられて風邪をひき、それが

興味も無いはずである。何故、こんな意味も内容も無い東京生活の薄っぺらな一断面が、太平洋の濤に囲まれた小さな島の

いた時、私は、突然、何の連絡も無く、東京の歌舞伎座の、（それも舞台ではなく）みやげもの屋（あられや飴や似顔絵

あとでＨ氏に聞くと、東京の何処とかの女学校に二、三年（卒業はしなかったらしい

載っていた一冊は、たしか（彼女がかつて学んだ東京の）女学校の古い校友会雑誌らしく思われた。

も最近偶然結婚（随分晩婚だが）の話がまとまり、東京に落着くこととなった。もちろん、南洋土俗研究に一生を捧げた氏の

を聞いている中に、私は、ひょいと能の「隅田川」を思い浮かべた。母なる狂女に呼ばれて幼い死児の亡霊が塚の