江戸 仙台藩 金沢 仙台 浅草

大略こんな状態のところへ、江戸から典木泰三が到着したのである。泰助の弟で年は二十三歳

を呼んだ用件なのだが、ええ、つまり、このたび江戸からこちらへ来た、お声がかりで来たわけなのだが、そのお声がかり

になっていますが、実際また私がいなくなって江戸ではずいぶんほっとした人間もいることでしょうが、殿もそんなふうなことを

「こんなちッぽけな田舎の小城がなんだ、江戸へいってみやがれ、上屋敷の御殿の廊下なんぞ延長一里十二町二十一間も

であって、初めに兄、次に弟と、二人が江戸から派遣されて来たとあってみれば、国許の人々がそこになん

「おれは上訴する、江戸の殿へ、おれは」

「――泰三がですか、ええもちろんです、それで江戸でもみんな手を焼いたんですが……しかしですね、殿さまから厳しい

っていう意味なんですが、それを覚えたについて仙台藩の人間と知己になったことから話さなければならないので、もし貴方が

）沢野市三郎（普請奉行総務）下島義平（収納方元締）金沢勘次（郡奉行監事）という顔触れであって、例の「一連の人々

っていう意味なんですが、それを覚えたについて仙台藩の人間と知己になったことから話さなければならないので、もし

たが、……またのたばってるというのは仙台の方言で、寝転んでるっていう意味なんですが、それを覚えたに

と思い、多少は勘考したわけですが、田舎へは浅草海苔とかき餅がなによりということで、それだけでは先方も物足ら

山治のおじ上だから申上げるのですが、その、貴方は浅草海苔とか栗饅頭とかまたかき餅など、そんなつまらない物にみれんはお持ち