夜明けの辻 / 山本周五郎

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地名一覧

富岡

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を忘れたように降り続けていた。城下を出て富岡までの道は、ところどころ膝を没するほど積った場所があり、用水堀も田

富岡で日はまったく暮れた。

富岡から一里半あまり、小野という部落へかかったとき、先へ行く山県主従

江戸

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を一身に集めている。国詰でありながら召されてしばしば江戸へ出府するくらい、藩主美濃守信邦にも寵愛されている。

も国許の者ではない。みな江戸屋敷の人間で、江戸からずっと先生を尾狙って来たらしい」

「まだそのもとには知るまいが、江戸の老職吉田玄蕃とわしとの推挙で、県先生をお上の賓師におすすめ申し

「それで、そのもとに江戸へ立ってもらいたい」

「江戸で同じ剣法道場で学んだので、東寿どのの太刀筋を見知っていると

「孫次郎を拙者と同道で江戸へやっていただけませぬか、そういたせば東寿どのを見知る者は彼一人

「急の御用で、たったいま、江戸へお立ちなさいました」

「いや斎藤は江戸へ立ったそうだ」

「江戸へ?……なんのために?」

し、『禄位その本源を分つ』と称して、京と江戸と離間する論法をたて、すなわち乱世のよって起るところだと云った。伊兵衛

ながら、苦しい日を送ったものである。三年まえに江戸へ立ったときは、ふたたび彼女を見ることができぬという辛さより、

来栖道之進が江戸から帰って来たのは、それから七日目のことであった……

「江戸の情勢が意外にさし迫りました」

……今こそ徳川幕府の力が強く、政治の表は江戸に帰していますけれどこの国の民はみな万乗の君を御親と

めざすは八塩の温泉を越えて秩父路へ、そして江戸へ、日輪のさしのぼる東へ、東へ。

鮎川

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馴れぬ道だったし、暗夜を行くので、鮎川の岸へ出たのはもう東天の白みかかる頃だった。

。屋敷廻りには豊かな果樹園があり、畑と田が鮎川の岸のほうまでひろがっていた。

「はい。来栖さまもどうぞ……鮎川の畔で、いつまでもお待ち申している者のあることを、どうぞお

碓氷峠

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見えられたとき、兵法問答のうえで江戸城攻略と、碓氷峠を中心にして軍略を述べられたことがある。むろん……これは先生

京都

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いた……志を得ざる人々が、畏くも京都を口にして幕府に矢を向け、おのれの功名心を満足させようと