赤ひげ診療譚 01 狂女の話 / 山本周五郎
地名一覧
小石川養生所
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保本登は医員見習として、小石川養生所に住みこんだ。
箱根
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、おゆみを産んだ翌年、男が出来て出奔し、箱根で男に殺された。心中するつもりで、男だけ死におくれたとも
江戸
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になるつもりで、長崎へ遊学したのであるし、江戸へ帰れば御目見医の席が与えられる筈であった。彼の父は
「病棟のほかはね」と津川が云った、「江戸の寒さくらいは、却って健康のためにいいんだそうです、それに、
長崎
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「長崎へ遊学されていたそうですね」と津川は話をそらした、
「養生所」などという施療所へ押しこめられる筈はない。長崎で修業して来たから、なにか参考に訊かれるのだろう。この男
が登の才を早くから認めてい、登のために長崎遊学の便宜もはからってくれたし、御目見医に推薦する約束もし
だった。彼は幕府の御番医になるつもりで、長崎へ遊学したのであるし、江戸へ帰れば御目見医の席が
の頭に殺人淫楽、という意味の言葉がうかんだ。長崎で勉強したときに、和蘭の医書でそういう症例をまなんだ。日本
日の夕飯のあとで、新出去定は登を呼び、長崎遊学ちゅうの筆記や図録を提出するように、と云った。登は拒ん
下谷
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婦人科を分担していた。井田は父と子で、下谷御徒町で町医をやっているし、ほかに嘱託で通勤する町医が三人
麹町
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筈であった。彼の父は保本良庵といって、麹町五丁目で町医者をしているが、その父の知人である幕府の表御
御徒町
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を分担していた。井田は父と子で、下谷御徒町で町医をやっているし、ほかに嘱託で通勤する町医が三人から