末っ子 / 山本周五郎
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いるが、今年はさらに減って五人しか来なかった。平河町の森内膳。神谷町の木下杢之助。薬師小路の土方市之丞。田村小路の新庄主殿
が生れ、神谷町の木下では女のふた児が生れた。平河町の森で、六月下旬に老母が亡くなったが、木挽町から看病にいって
病臥した。その三十余日のあいだ、平五は毎日いちど平河町までみまいにかよった。ただみまいにゆくだけではない、菓子とかくだものと
ので、ちょうど残暑にかかる暑いさかりだったし、木挽町と平河町を毎日往復するだけでも相当こたえたが、それでも三日にいちど
平河町が初めに「多賀だ」と紹介すればいい。そうすれば叔父も短刀は
、「多賀という人が鑑定家とは知らなかったし、平河町もなにも云わないものだからね、鑑定家だと知っていたら見せはし
「とにかく多賀という人に会ってたしかめてみます、まだ平河町にいるんでしょうか」
「とにかく平河町へいってみます」
辻駕籠をひろい、駄賃をはずんでいそがせた。――平河町には多賀勘右衛門がいた。平五は森家の者には会わず、家扶を
平河町から帰る途中、平五はいろいろな思いに悩まされた。
はなお云った、「おれは研ぎの結果が知りたいから平河町へいった、すると新庄へ返したというので主殿を呼んだのだ
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松十は京橋弥左衛門町、大庄は日本橋福島町にあり、道具屋としては二流どころらしいが、玄蕃はそういう店
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松十は京橋弥左衛門町、大庄は日本橋福島町にあり、道具屋としては二流どころらしいが、玄蕃はそういう
かけては玄人はだしだそうで、いいえお世辞じゃあない、日本橋の大庄さんと弥左衛門町の松十さんがお出入りでしょう、お噂は市
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松十は京橋弥左衛門町、大庄は日本橋福島町にあり、道具屋としては二流どころらしい