出羽国 大手門 江戸

ないようすだった、「梵語だろうという者もあるし、出羽国の山の奥の方言で、こんにちはごきげんはいかが、という意味だという

又四郎は静かに大手門外の件を語った。あの蝗を使った教誨の件を、……苅賀

江戸の上邸へ着任した秋成又四郎は、その当座かなり迷惑なおもいをさせ

「ひとつ精を出すんじゃな、はっはっは、国許と江戸とは違うて、江戸というものは、そこは一概にはいえないけれども

出すんじゃな、はっはっは、国許と江戸とは違うて、江戸というものは、そこは一概にはいえないけれども、これを要するに国許

を要するに国許とは格別なもんじゃ、論より証拠、江戸は天下のお膝元じゃ、はっはっは」

――いったい江戸では子女の教育方針について、どのような基準があるのであろうか。

まちかねさまがどんなになっていらしってもですわね、江戸にはわたくしがいるということを、お忘れにならないで下さいまし」

「江戸から帰ったというので挨拶にゆこうと思っていたんだよ、こっち

ね、秋成のことだからきっとすばらしい人間になったろう、なにしろ江戸は本場だし、その本場の江戸で五年もいて、秋成ほどの人物

人間になったろう、なにしろ江戸は本場だし、その本場の江戸で五年もいて、秋成ほどの人物だとすれば、これはもうなに

でいうのが恥ずかしいような気持におさせになるの、江戸ではきっとたくさん御婦人をお泣かせなすったのでしょ、知っていますわ