ほととぎす / 堀辰雄

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地名一覧

知足院

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なんでもその祭の帰りぎわ、混雑をきわめた知足院のあたりで道綱の車は一台の小ざっぱりとした女車のうしろに続き出し

志賀

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共、兄に当られる禅師の君の御世話になられ、志賀の麓に大層心細いお暮らしをなすって入らっしゃるそうでございますが……」

いたいけな子だけを相手に、その不為合せな御方は、志賀の東の麓に、近江の湖を前に見、志賀の山を後ろに

志賀の東の麓に、近江の湖を前に見、志賀の山を後ろにした、寂しい里に、言いようもなく心細く明し暮らして入らっしゃる

てくれたが、「それは何よりな事です。早速志賀の里へ往って、お話をして参りましょう。どうも世の中があまりに

返事だった。それから二三日後、その禅師の君は志賀の山を越えて往ってくださった。たまにしか訪れることのない、そんな異腹の

、又禅師の君が出向いて往かれて、その少女を志賀の里からともかくも京へ連れて来られたのだった。