旗本退屈男 10 第十話 幽霊を買った退屈男 / 佐々木味津三

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地名一覧

大音寺

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ては本石町の油屋藤右衛門どんの伜又助どん。浅草の大音寺前に人入れ稼業を営みおりまする新九郎どんのところの若い者十兵衛。それから―

、油いじりが商売の床屋新吉がよかろうぞ。二人目は浅草大音寺前人入れ稼業新九郎の身内十兵衛と申す奴ゆえ、男達にバクチ打ちは縁ある

江戸

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誰袖からの品もまた、江戸に名代の雨宮の干菓子です。

したとあっては面白いわい面白いわい。いや近項江戸にも珍しい怪談ものじゃ。念のためそれなる死体一見しょうぞ。案内せい」

。参ったな。亡者千人何の如きぞ。これが江戸の御繁昌とは恐れ入った繁昌ぶりじゃ。いずれもようこそ参った。早乙女主水之介賞め

いるのです。イナセ早気の鳶の者七五郎にせき立てられて、江戸の底に育ち、底を歩き、底を泳ぐが達者の四人は、その

両国

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せて来る気勢でした。――場所は大川筋もずっと繁華の両国、冬ざれの師走近い川風が、冷たく吹き渡っている宵五ツ頃のことです。

向島

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少し気欝のようでござりましたのでな、四五日、向島の寮の方へでもまいって、気保養致したらよかろうと、丁度四

浅草

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。つづいては本石町の油屋藤右衛門どんの伜又助どん。浅草の大音寺前に人入れ稼業を営みおりまする新九郎どんのところの若い者十兵衛

は、油いじりが商売の床屋新吉がよかろうぞ。二人目は浅草大音寺前人入れ稼業新九郎の身内十兵衛と申す奴ゆえ、男達にバクチ打ち

京橋

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「男。京橋花園小路、糸屋六兵衛伜、源七。女。新吉原京町三ツ扇屋抱え

どっちにしても棄てちゃおけねえんだから、早えところ京橋へお知らせしなくちゃならねえ。船を出しなよ」

ここから京橋へ上る水路は二つ。即ちその中洲口から箱崎河岸、四日市河岸を通っ

「男は京橋花園小路、糸屋六兵衛伜源七という書置がごぜえます。女は吉原三

「先刻、土左船がたしか京橋花園小路の糸屋だとか申したな」

もないが、吉原三ツ扇屋抱えの遊女誰袖と、京橋花園小路糸屋六兵衛の伜源七と申す両名が、同じ日に行方知れずとなっ

永代橋

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御布令書の掟を重んじて、その川岸伝いに遠道の永代橋口へさしかかって行くと、酔狂といえば酔狂でした。そこの橋手前

て上って行く水路と、やや大廻りだが川を下に永代橋をくぐって、御船手組の組屋敷角から同じく稲荷橋へ出て、八丁堀へ