右門捕物帖 15 京人形大尽 / 佐々木味津三
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うわさを聞かなかったが、陽気にうかれて二、三匹鞍馬山からでも迷い出たんでしょうかね」
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だのに、豆やかな善光寺辰めがさらに奇怪で、一方の端には怪猫をからめ取り、他方の端に
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て、江戸一番の大鯛をととのえてな、それから灘の生一本を二、三十樽ほどあつらえておきなよ。そうそう、特にこのことは忘れては
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門流を大出しにしなきゃならねえようだから、ひとつ江戸のごひいき筋をあッといわせてやろうよ。それにしても、ねこ
いるなんて、どうしてもこりゃ天狗のいたずらですよ。久しく江戸に出たといううわさを聞かなかったが、陽気にうかれて二、三匹
「ありゃ江戸へ置いてきた伝六で、ここへ来た伝六は別口ですよ。ね!
もながめながめ、みんなして大手をふりながら、ゆっくり駕籠で江戸へけえりましょうよ。五丁そろえて乗りこみゃ景気がいいぜ」
とおにらみなさったか、それが薄気味わるいですよ。江戸の日本橋にいらっしゃって、十里ももっと上の青梅の空に、こんなすてきも
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「八丁堀のおだんながたでござりまするか」
あの人形とぶつぶつさえずっている薄気味のわるいおやじが、さっき八丁堀で取り逃がした当の本人でござんすよ」
とな。では、先ほどそれなる京人形をかかえて八丁堀へ参ったのも、そのためじゃったか」
「八丁堀からはるばるお迎いに参った右門でござります。お妙さまのためにはお
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、だんだんと捜すうちに、あろうことかあるまいことか、深川の先で死体となって揚がったのでござります。入水するときけがで
「お迷いなさらなくともよろしゅうござりまするよ。あなたさまが深川で入水女の替え玉を使ったことも、次郎松に金襴仕立ての守りきんちゃく
ついてでござりましたら、申します、申します。いかにも深川先で、おことばどおり、わたくしの身がわり仏を使いましたはまことで
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をしにいこうというのか、奇態なことに道を神田めがけて選びました。
もののようでしたが、右門はかまわずにさっさと道を神田へ出ると、一路行き向かったところは、河内山宗俊でおなじみのあの練塀
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ありがとうござります。では、かいつまんで申しまするが、てまえは日本橋の橋たもとに両替屋を営みおりまする近江屋勘兵衛と申す者にござります。今
かくして乗りつけたところは、いうまでもなく日本橋詰めの近江屋勘兵衛方です。何はともかく、千両箱のしまわれてあった金蔵
「あきれたやつだな。でも、おまえは日本橋を出るとき、青葉見物なんぞごめんだといったじゃねえか」
にらみなさったか、それが薄気味わるいですよ。江戸の日本橋にいらっしゃって、十里ももっと上の青梅の空に、こんなすてきもね
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ながら、菜の花、げんげ、咲き乱れるのどかな春の日中の道を武蔵境にたどりついたときがちょうど午の八ツ下がり――あれから街道をいよいよ青梅