右門捕物帖 02 生首の進物 / 佐々木味津三
地名一覧
道灌山
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「てへへへへ、道灌山のおきつねさまじゃ。きさまこそ、どこのこじき行者じゃ」
番町
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。ね、肝をすえてお聞きなせえよ。お屋敷は番町だそうで、名まえは小田切久之進っていうもう五十を過ぎたお旗本だそうな
歩きつづけていたのでした。行く先はいうまでもなく番町の旗本小田切久之進方――目的は、これまたいうまでもないこと、どこから
、紋ぬきのご番所駕籠には伝六をうち乗せながら、番町の小田切邸へ――ほがらかな声でそう行き先を命じたものでしたから、
江戸
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が、どれだけ考えてみても、この三日前後に江戸において行き方しれずになった者もなく、首を失った者の
までもなく、人の死に首なぞ売りひさぐ酔狂な商家は、江戸広しといえどもあるはずはないんですから、出所はむろんのことに、
。尾州無宿の久右衛門、破牢の罪により四月五日江戸引きまわしのうえ梟首獄門。しかも、三個ともにさらし首とされたところは
八丁堀
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に疾風迅雷の早さをもって一味徒党を一網打尽にめしとり、八丁堀お組屋敷の同僚たちを胸のすくほど唖然たらしめて、われわれ右門ひいきの者
てまいりました。通称あばたの敬四郎といわれている同じ八丁堀の同心で、いうまでもなくその顔の面にふた目とは見られぬ
ていましたが、事件に組みした連座の者を八丁堀の平牢にさげてしまうと、ふと思いついたか、伝六がたちまちおしゃべり屋の
深川
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、辰巳の方角がよいじゃろう。三、四匹ひっかけに、深川あたりへでも参るかな」