右門捕物帖 07 村正騒動 / 佐々木味津三

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地名一覧

越前松平家

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「何を隠しましょう、わたくしは越前松平家のお小姓にて、石川杉弥と申す者にござりまするが、殿からお預かり

小石川

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てきたお坊さんがあったぜ。なんでも、小石川の仁光寺とかいうお寺なんだそうだが、ゆんべのうちに

江戸

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でしたから、又者までもがそうであるのに、江戸へ親藩筋の松平家が宗家の忌みきらう村正を蔵するはふつごう中のふつごう

なりましたが、第一にまずかれの目がけたところは江戸の剣術道場でありました。というのは、あの新墓の死に胴切りに

八丁堀

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右門の名声は旭日昇天の勢いで高められ、今では八丁堀といえば、ああ右門のだんなか、といわれるほどにも評判となって

「ちくしょうッ、ざまあみろい。この席にいくたり八丁堀のでくのぼうがいるかしらねえが、おらのだんなの耳ゃ節穴じあねえん

のよいかたがたにはまだ耳新しい名まえだと存じますが、もし八丁堀の同僚たちのうちで気組みだけなりと、われわれのむっつり右門に対抗してみよう

ながらうちのりました。もちろん、行き先はわき道もせずに八丁堀へ――。

「てまえも八丁堀で少しは人に知られた者でござる。わざわざあのような張り紙をして

右門がまず失望とともにへとへととなって八丁堀へ引き揚げ、つづいてひと足おくれながら伝六も帰りついて、やけにそこへからだを投げ出す

小姓の石川杉弥は、少しく不審のかどがあって、八丁堀の右門がめしとったから、その旨奥女中一統をはじめご家中の者残らず

向島

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巧みに誘い合わせて、なるべく薄着の水じたくをご用意しながら向島の水神へお越しめされい。少々ぐらいは秋波なりとそれなる兄弟にお

せておいた駕籠にいざない請じながら、息づえをそろえて向島の水神に走らせました。

京橋

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どころも知らないように喜び上がっている伝六を従えながら、京橋を右に曲がって、そこの横町にあった目的の金葉にゆうぜんとは