旗本退屈男 05 第五話 三河に現れた退屈男 / 佐々木味津三

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地名一覧

宇治川

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自得の馬術と思わるるがなかなか見事であるぞ。馬も宇治川先陣の池月、磨墨に勝るとも劣らぬ名馬じゃ」

薩摩

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。折角京までやって来たことであるから、長崎、薩摩とまでは飛ばなくとも、せめて浪華あたりにその姿を現すだろうと思われた

「薩摩の方々でござります」

飛んだところで思わぬ大漁に会うたわい。では、追っつけ薩摩の行列、練って参るであろうな」

人、問題とするところでない。目ざす対手は、大隅、薩摩、日向三カ国の太守なる左近衛少将島津修理太夫です。

むッとした容子だったが、大隅、薩摩、日向三カ国の太守と雖も、江戸八百万石御威光そのものなる御墨付の前

が年が寄ると物覚えがわるうなって喃。時に、薩摩の方は飢饉かな」

「御前。御意はいかがにござります。薩摩の山吹色はまた格別のようでござりまするな」

、と言わぬばかりでくちおしそうに睨み睨み通りすぎていった薩摩の行列に、晴れ晴れとして呼びかけました。

加賀

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葵の御定紋が、夕陽に映えてくっきりと輝くあたり、加賀、仙台、島津また何のそのと大藩大禄の威厳に屈しない退屈男も、その葵

名古屋

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「さてな、何に致そうかな。名古屋からここまでひと言も口を利かぬゆえ、頤が動くかどうかと思うて

東海道

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ぐずり松平の事実は、隠れたる逸事として徳川三百年中東海道に鳴りひびいた秘話中の秘話です。十七代連綿として相つづき、その最後

江戸

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るところですが、いずれにしてもこの一国は、江戸徳川にとって容易ならぬ由緒の土地であると共に、わが退屈男早乙女

、この東海道三河路の一角に蟠居する街道名物の、江戸徳川宗家にとっては由々しき御一門御連枝だったからです。即ち始祖は松平三河

代りにと、かようないたずらを始めたのじゃ。時に江戸も御繁昌かな」

あげておりまする儀にござります。これなるは即ち、その江戸よりのお手土産、御尊覧に供しまするもお恥ずかしい程の品々にござりまするが

面喰ったのは退屈男でした。江戸八百万石の御威勢、海内に普しと雖も、ひとねじりねじ切ってつかわせと

は何のことでござる。上意にそむく不埒者、これが江戸に聞えなば島津七十三万石に傷がつき申そうぞ。それとも御身、江戸

ば小魚共もよう喰うであろうゆえ、二三匹が程も江戸の屋敷の方へ届けようぞ。無心致したお礼にな。では主水之介、そち

長崎

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違いない。折角京までやって来たことであるから、長崎、薩摩とまでは飛ばなくとも、せめて浪華あたりにその姿を現すだろうと

仙台

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御定紋が、夕陽に映えてくっきりと輝くあたり、加賀、仙台、島津また何のそのと大藩大禄の威厳に屈しない退屈男も、その葵の

神田

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十七代松平上野介忠敏こそは、幕末剣客中の尤物で、神田講武所の師範代を長らく勤め、かの清川八郎なぞと共に、新徴組を組織