右門捕物帖 30 闇男 / 佐々木味津三
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ぐれえわからなくてどうするんですかい。まさにまさしく、こりゃ墨田の言問ですよ」
。だから、この絵のところへ来いとあるからにゃ、墨田の言問へ来いとのなぞに決まっているんですよ。どんなもんです。違い
に茂る並み木の土手を洗いながら、雨はまた雨で墨田のふぜいなかなかに侮りがたい趣でした。
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妹のおくになんでござんす。国は越後だが、江戸へ来るたんびにちょくちょくあっしをたずねてお屋敷へも来たことがあるんで
にも、稼業が世間の広い孫太郎虫売りだ。あっちこっちと江戸のうちを売り売り捜しているうちには、ひとりくらいうり二つという町人衆が
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「おやじはおるかッ。八丁堀の敬四郎じゃ。いたら出い!」
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「そうれみろッ。馬喰町の新右衛門といや、富山の反魂丹、岩見銀山のねずみ取り、定斎屋、孫太郎虫、みんなあいつがひと手
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水戸家のお下屋敷かどから堀川を左に曲がって、瓦町から陸へ上がると
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、三人の名まえを連ねた孫太郎虫の売り子たちは、神田旅籠町の安宿八文字屋に泊まり込んでいることがわかりました。
わけもなくただふきげんにどなりつけて、ひた走りに神田へ駕籠を急がせました。
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「浅草の観音さまへ、とたしかに申しましてござります」
。水天宮さまのが一枚、蛸薬師のが一枚、浅草観音のが一枚、お祖師さまのが一枚。どれももったいなや
、存外と遠走っているやもしれぬし、もしも浅草あたりへ潜伏したとすれば、この女、なかなかのしたたか者じゃ。その証拠
乗せていった駕籠宿伊予源から洗いはじめて、たしかに浅草へ願かけにいったかどうか、いったならばそれから先どこへ飛ん
「浅草へ行くわい! かってにせい!」
「えへへ。すうっとしやがったね。浅草へ行くわい、かってにせいがいいじゃござんせんか。くしだんごの
があるにちげえねえ。いいや、気になるのはその浅草だ。あば敬の親方、へまをやって、女も野郎もいっしょに
見せねえので、あの笠を目じるしに掛けておきながら、浅草へでも捜しがてら迎えに行ったんだよ。闇男屋敷とやらに
と、気も早いが舟も早い。道がまた言問から浅草までへは目と鼻の近さなのです。
「七造、おくには浅草で殺られたぞッ」
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「ま! だんなさまとしたことが、向島へお越しになって闇男屋敷のおうわさ、ご存じないとは笑われ