旅の日記 / 長塚節
地名一覧
鮎川
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金華山から山雉の渡しを鮎川の港までもどつた。汽船で塩竈へ歸らうとしたのである。
が出たとなつたら一刻も我慢が仕切れなくなつてすぐ鮎川まで歸つたのである。然し其時は渡船の時間が切れてしまつた
つた金華山が聳えて見える。其聳えた下のあたりに鮎川の港はあるのであらうがもう遙かに隔つてわからぬ。大工の棟梁らしい
金華山
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金華山から山雉の渡しを鮎川の港までもどつた。汽船で塩竈へ歸らう
彼等の一人に聞いて見ると彼等は大工職で金華山に無線電信所が建つといふので其普請に傭はれて卅日も
海の上に低く長く連つて其先端にとがつた金華山が聳えて見える。其聳えた下のあたりに鮎川の港はあるのであらう
山形
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仙臺から西すれば山形街道である。余は此の街道を行くのである。時々足もとに深い