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劇場（多分ボルクマンの初演）のはねた後東洋軒で「渋谷村の連中、岩野氏、蒲原氏、島崎氏、」それにわれわれのパン会の

同年三月十三日、土。パンの会。多分両国のこちら側の何とかいふ西洋料理の二階だつたであらう。ルンプも出席した

活動せられた時代で、その翻訳などからの影響で、巴里の美術家や詩人などの生活を空想し、そのまねをして見たか

から、或は誤かも知れない。石井柏亭の曰く「如何に巴里に於て遊楽するか」（何でも英語の本であつた）を

氏も上京中で出席せられ、皆で酒を強ひ是非巴里の歌を聴かせて下さいと云ひ、上田氏も余儀なく立つて何か

呼んでくれて、我々は美術学校に保存してある「長崎遊宴の図」を思ひ出して、喜んだものである。

の佐々木旅館といふのに宿泊した。倉田白羊が「京都の浅井忠先生の弟子たちで、先生の法事の帰りで遅くなつたから

その後深川の永代橋際の永代亭が、大河の眺めがあるのでしばしば会場になつ

同年四月十日。深川永代橋畔永代亭でパンの大会を開く。此日には上田敏氏も

だが、僕は十数年来の日記帳手帳の大半を東京の震災で失つたからパンの会の詳しいことはいま確実に思ひ出すことが

もそんな家はなかつた。それで僕は或日曜一日東京中を歩いて（尤も下町でなるべくは大河が見えるやうな処といふの

当時カフエエらしい家を探すのには難儀した。東京のどこにもそんな家はなかつた。それで僕は或日曜一日東京

するか」（何でも英語の本であつた）を東京で行らう。云々。たしかにさういふのがこの頃のパン会の気分で

（その月の十三日には上野の精養軒で青揚会が開かれた。上田敏氏が何か演説せ

凡骨の処で木板を習つてゐるルンプといふ独逸人を神田の安田旅館に尋ね、それを一緒につれて行つた。

を示す為めに一寸追記する。十一月廿六日、神田青柳にて古書即売会。北斎絵本東遊、六円五十銭。吉原青楼年中行事、

同年六月五日、月。神田の新しく出来た（都とか云つた）西洋料理屋でパンの会を催し

劇場（多分ボルクマンの初演）のはねた後東洋軒で「渋谷村の連中、岩野氏、蒲原氏、島崎氏、」それにわれわれのパン

二月の十二日には浅草のヨカロウで開き、そこのかみさんが演説などした。

濃厚なところで我慢しようといふのであつた。）とに角両国橋手前に一西洋料理屋を探した。最初の二三回はそこでしたが、

へりに、酒に酔つた山本鼎と倉田白羊とが永代橋の欄干からアアチのてつぺんへ攀ぢ登りそこから河へ小便をしたり