源氏物語 29 行幸 / 与謝野晶子 紫式部None

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地名一覧

三条

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ておいでになる間にしようと源氏は決心して、三条の宮をお見舞いしがてらにお訪ねした。微行として来たので

内大臣は身なりを特に整えて前駆などはわざと簡単にして三条の宮へはいった。子息たちをおおぜい引きつれている大臣は、重々しくも頼もしい人

大宮

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、去年の冬ごろから御病気をしておいでになる大宮が、いつどうおなりになるかもしれぬ場合であるから、祝儀の

大宮が中将のことであろうとお解しになって、こうお言いになるの

などと言っている時に大宮のお手紙が届いたのである。

形式で許すことにしようと大臣は思った。そしてそれは大宮と源氏が合議されてのことであるに違いないと気のついた

人である源氏も、酔い泣きまじりにしめっぽいふうを見せた。大宮は葵夫人のことをまた思い出しておいでになった。昔のはなやかさ

あるが、それ以上に派手な物を源氏は出した。大宮の御病気が一時支障になっていた式でもあったから、はなやか