源氏物語 22 玉鬘 / 与謝野晶子 紫式部None
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も今さらしかたがなくてそのまま一行は京へはいった。九条に昔知っていた人の残っていたのを捜し出して、九州の人
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「三条、お召しですよ」
の妻も来た。その派手な参詣ぶりをうらやんで、三条は仏に祈っていた。
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「でも、明石の波にくらべるほどにはどうだか」
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だってだめですよ。大弐のお館の奥様が清水の観世音寺へお参りになった時の御様子をご存じですか、帝様の行幸があれ
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ことをさせなかった。そのうちに、乳母の良人が九州の少弐に任ぜられたので、一家は九州へ下った。姫君の四
の良人が九州の少弐に任ぜられたので、一家は九州へ下った。姫君の四つになる年のことである。乳母たちは
はかえって幸福だと思いますよ。この宿命のあるために九州などへ姫君がおいでになることにもなったのでしょう。逃げ隠れをなすっ
知っていた人の残っていたのを捜し出して、九州の人たちは足どまりにした。ここは京の中ではあるがはかばかしい
た郎党も何かの口実を作って一人去り二人去り、九州へ逃げて帰る者ばかりであった。無力な失職者になっている長男に同情
をなさるがいいと思います。ここから近い八幡の宮は九州の松浦、箱崎と同じ神様なのですから、あちらをお立ちになる時
怒っているのである。九州の一行は残念な気持ちでこれを聞いていたが、僧の言ったとおり
「どうもわかりません。九州に二十年も行っておりました卑しい私どもを知っておいでになると
と、言って三条は向こうへ行った。九州から来た人たちの驚いたことは言うまでもない。
ないままで同時に宿坊を出た。右近は人知れず九州の一行の中の姫君の姿を目に探っていた。そのうちに
馴れた人は皆らくらくと上の御堂へ着いたが、九州の一行は姫君を介抱しながら坂を上るので、初夜の勤めの始まる
たお籠り部屋は右側の仏前に近い所であった。九州の人の頼んでおいた僧は無勢力なのか西のほうの間で
、三条はなお祈りの合掌を解こうとはしなかった。九州の人たちは三日参籠することにしていた。右近はそれほど長く
と右近の命じていることも九州の人々を感動させた。
と思っていました。まあどうでしょう、もう一歩で九州の人になっておしまいになるところでございましたね」
姫君と見えるのであった。右近はこれによって九州という所がよい所であるように思われたが、また昔の朋輩が
。右近の自宅も六条院に近い所であったから、九州の人の宿とも遠くないことを知って、その人たちは力づけられた
特にすぐれた物を選んで贈ったのであったから、九州の田舎に長くいた人々の目に珍しくまばゆい物と映ったのはもっともな
なかった。まずきれいな若い女房と童女を捜し始めた。九州にいたころには相当な家の出でありながら、田舎へ落ちて来
その晩すぐに源氏は姫君の所へ来た。九州へ行っていた人たちは昔光源氏という名は聞いたこともあった
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古い女房の一人になって重んぜられもしていた。須磨へ源氏の行く時に夫人のほうへ女房を皆移してしまったから、今