遺愛集 02 遺愛集 / 島秋人
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恋うたと聴くにかなしき琉球の少女が唄ふのど自慢の歌
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きのう宮城の母より先生からお礼状をいただいて恐縮であるとの手紙がありました
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武蔵野の秋の野の花賜はりて夕づく獄窓の風にそよがす
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たりしておそろしさに苦しまぎれのうそを云って学校から逃げ出し八坂神社の裏の草やぶや川口の岩の影にかくれて逃げまわって居た事があっ
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私であったが、幸いにと云うか不幸と云うか四国の松山刑務所で覚えた俳句の素養が助けとなって数は少ないながら、「
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の影にかくれて逃げまわって居た事があったので鵜川の川口べりは番神堂や米山、香積寺等の様に忘れられない柏崎の
られない柏崎の思い出の所です。昔良く魚釣りをたのしんだ鵜川も新しく土手が作られすっかり変りつつあり、過去の苦しい事も段々と薄もや
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近い内二十七、二十八日の日実地検証のため新潟に行く事になるかも知れませんので行く事が出来たら最後の
新潟の父からは手紙はありませんが元気で居るものと思います。もう
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真実によってはぐくまれたものです。特に旧師の奥様、千葉てる子さん、土屋公献先生による成長が大きかったのです。
とを知らされて生きてゆく心です。吉田絢子様と千葉てる子様の二人が常に僕の歌と心とをはぐくんで下さってい
これより千葉姓となる。
新しい母を得ました。姓も改めました。今度から千葉姓です。
今度千葉てる子さんが僕の養母になりまして、僕も新しい母を得ました
八月二十八日朝千葉覚
十二月二十一日朝千葉覚
おかあさん(註・千葉てる子さんへ宛てたもの)
愛するおかあさんへ(註・千葉てる子さんへ宛てたもの)
十月二十五日午前千葉覚
十月三十日朝千葉覚
昭和四十二年十一月二日朝(註・処刑の日)千葉覚
役立てるために必要な事によって養母になってもらった千葉てる子と云う人は、長い間私の義姉としてキリストを信じさせて
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あったが、幸いにと云うか不幸と云うか四国の松山刑務所で覚えた俳句の素養が助けとなって数は少ないながら、「裸
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数日前、巣鴨拘置所内に、死刑囚として拘置されている島秋人君から来状が
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(註・住所は東京拘置所。中村覚は島秋人の本名)
に行ってとって来て送りたいものなのでした。東京には自然のものが年々少なくなり金木犀の花もあまり咲かないとか、
むかしの良さがなくなってゆく東京に、外にも出ることもなくお過しの先生にせめて本当の田舎の
東京でこの様なのを眺められるのはめずらしい事です。その頃に遠くの
お手紙と切抜きありがとうございます。東京は暑くなったり涼しくなったりしています。それにつれて元気になっ