断腸亭日乗 02 断膓亭日記巻之一大正六年丁巳九月起筆 / 永井荷風
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に徃く。大石君来らず空しく帰る。唖々子に逢ひ四谷に飲む。
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一二歳の頃、吉原河内楼へ通ひし帰途、上野の忍川にて朝飯くらふ時必ずあなごの蒲焼を命じたり。今はかくの如き腥臭くし
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余のみ年老いて豪興当時の如くなる能はざるのみ。鳩居堂にて香を購ひ車にて帰る。桜田門外寒月の景いつもながらよし。
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日腹具合大に好し。午後家を出で紀の国坂を下り豊川稲荷に賽す。
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日寒気強し。樹※日光に遠きあたり霜柱を見る。今暁向両国相撲小屋跡菊人形見世物塲より失火。回向院堂宇も尽く焼亡せしと云ふ。西
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十二月廿八日。米刃堂主人文明寄稿家を深川八幡前の鰻屋宮川に招飲す。余も招がれしかど病に托して
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◯九月十九日。秋風庭樹を騒がすこと頻なり。午後市ヶ谷辺より九段を散歩す。
二日。毎日天気つゞきにて冬暖甚病躯に佳し。午後市ヶ谷辺を散策す。古道具屋にて三ッ抽出し古箪笥を購ふ。余
十二月十七日。午後九段を歩む。市ヶ谷見附の彼方に富嶽を望む。病来散策する事稀なれば偶然晩晴
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国手の来診を待つ。そも/\この陋屋は大石君大久保の家までは路遠く徃診しかぬることもある由につき、病勢急変の
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十一月廿一日。断膓亭襍稾校正終了。下婢を銀座尾張町義昌堂につかはして水仙を購ふ。
十二月廿一日。今日もまた花月に徃く。帰途銀座島田洋紙舗にて腕くらべ用紙見本を一覧したれど思はしきものなし。
さらひて後、来合せたる妓雛丸とやらを伴ひ銀座通年の市を見る。新橋堂前の羽子板店をはじめ街上繁華の光景年※
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ば廿一二歳の頃、吉原河内楼へ通ひし帰途、上野の忍川にて朝飯くらふ時必ずあなごの蒲焼を命じたり。今はかくの如き
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箋堂佳話を書きはじめたれど興味来らず。※を抛て神田を散歩す。夜半輪の月よし。沢田東江の唐詩選を臨写す。
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はざるのみ。鳩居堂にて香を購ひ車にて帰る。桜田門外寒月の景いつもながらよし。
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妓雛丸とやらを伴ひ銀座通年の市を見る。新橋堂前の羽子板店をはじめ街上繁華の光景年※歳※異る所なし。唯