隅田 小石川 両国 向島 品川 浅草橋 浅草 曳舟 堀切 隅田川

移ったが、いずれにしても山の手から下町へ出て隅田の水を渡って逢いに行くのがいかにも詩のように美しく思われた

に行くのがいかにも詩のように美しく思われた。隅田の水はまだ濁らず悪臭も放たず清く澄んでいたので渡船で河

その頃わたくしの家は生れた小石川から飯田町へ越していたので、何かの折、その辺を歩き

げないから浅草橋あたりまで行って釣舟屋の舟を借り、両国から向嶋、永代から品川の砲台あたりまで漕ぎ廻ったが、やがて二、三年過

その頃、両国の川下には葭簀張の水練場が四、五軒も並んでいて、夕方近くには柳橋あた

向島

行って釣舟屋の舟を借り、両国から向嶋、永代から品川の砲台あたりまで漕ぎ廻ったが、やがて二、三年過るとその興味も

かと思う。季節が少し寒くなりかかると、泳げないから浅草橋あたりまで行って釣舟屋の舟を借り、両国から向嶋、永代から品川の

を呼んだ紳士があった。誰あろう。幾年か前浅草橋場の岸の桟橋で釣をしていたその人である。少年の

浅草も今戸橋場あたりの河岸である。河水に浮べた舟から見ると、別荘

三十を越すか越さない身の上の事。すぐさま女をさそい出して浅草公園へ夕飯をたべに行った。女は暫くして曳舟通へ引移っ

浅草公園へ夕飯をたべに行った。女は暫くして曳舟通へ引移ったが、いずれにしても山の手から下町へ出て隅田

曳舟まで出て見ると、場末の町つづきになって百花園も遠くはない

はない。百花園から堀切の菖蒲園も近くなって来る。堀切のあたりは放水路の流がまだ出来ない時代には樹木の繁った間に

町つづきになって百花園も遠くはない。百花園から堀切の菖蒲園も近くなって来る。堀切のあたりは放水路の流がまだ出来ない

（例）隅田川

隅田川の水はいよいよ濁りいよいよ悪臭をさえ放つようになってしまったので、