日記 06 一九二〇年(大正九年) / 宮本百合子
地名一覧
地名をクリックすると地図が表示されます
午後、福井の人で、議員をして居る人が来て、グランパの父上が
福井より一夫来る。父母、英、スエ子成田にお礼まいりにと出で行く。(
地名をクリックすると地図が表示されます
起きてから、千葉先生へ行こうとして父と一緒に家を出て、何か差上げるもの
午後、作楽館で千葉先生にお目にかかりに行く。少し御やせに成った。去月の十二
鳴る。雨は降らない心持秋のような日である。千葉先生に長く、近頃自分の心の中にある事を書いてあげた。
地名をクリックすると地図が表示されます
は非常に暑かった。殆ど辛棒が出来ない程、特に、青森急行に二等が一つほかないと云うのでこみかたは激しいという
地名をクリックすると地図が表示されます
手紙を書こうと思った。が外へ出て見ると、東京が不調和な、物質文明のために、却って、田舎より不愉快な処に成っ
な日。朝四時頃床に入って九時半頃、東京からの書留が来たので起される。「黄銅時代」の筋書の中
にはよい場所である。自分をさまたげられる事はない。東京の、特に私の家の生活は、何と云う複雑と、感情的いきさつに
地名をクリックすると地図が表示されます
批評の態度について、は同感である。自分の「渋谷家の始祖」に与えられた罵倒をじっと堪えたその心持を殆ど同じ気分
宮島新三郎氏が、『国民新聞』で、私の「渋谷家の始祖」に与えた批評の或言葉についての感想。
地名をクリックすると地図が表示されます
ずの水津氏、九時頃出てから、銀座を歩き新橋で分れて、資生堂の前まで来ると、国男に会う。晴れたり降ったり
地名をクリックすると地図が表示されます
。相変らずの水津氏、九時頃出てから、銀座を歩き新橋で分れて、資生堂の前まで来ると、国男に会う。晴れ
地名をクリックすると地図が表示されます
午後一時に上野を立って、開成山に来る。Aに送って戴くのを強いてことわっ
地名をクリックすると地図が表示されます
た森田氏は死し、巖本さんはフランスに居る。自分は駒込片町の家で、此の日記の最後の頁を書き入れるのである。仕事は
地名をクリックすると地図が表示されます
浅草の帝国館に行って、マグダラのマリアを女主人公にした、リデンプションを