俊寛 / 倉田百三

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地名一覧

熊野神社

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頼むべからざるものをも頼みとしていたことを。熊野神社に日参したことも、千本の卒都婆を流したことも。今やその日

九州

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成経 あゝとうとう見えなくなってしまった。九州のほうへ行く船なのだろう。それとも都へのぼる船かもしれない

成経 とても九州までも行きはしますまい。潮風に吹き流されて。この島の磯にで

成経 あの年に一度九州から硫黄を取りに来る船に頼んで、せめて九州の地まで行くことはでき

に一度九州から硫黄を取りに来る船に頼んで、せめて九州の地まで行くことはできますまいか。九州の地にさえ着けばそこから

で、せめて九州の地まで行くことはできますまいか。九州の地にさえ着けばそこからは都へ通う船は多いのだから。

成経 何とかして商人をだまして九州まで行けば、どこかに隠れて時期をうかがうこともできるだろう。

都を去るにつれてだんだん航路が荒くなった。その上九州の本土を離れてからは何という退屈だったろう。都にかえってから、

。わしは犬のごとくひれ伏してあなたに乞う。わしをただ九州の地までつれて帰ってくれ。

俊寛 ただ九州の地まで。一生の願いだ。そしたら海の中に投げ込んで殺して

漁夫一 九州から硫黄を買いに来る商人に持ってゆくがいい。

俊寛 九州まで! いかなる手段をつくしても! 九州まで着けば身を忍ばして都

俊寛 九州まで! いかなる手段をつくしても! 九州まで着けば身を忍ばして都に入り、時機をうかがうことができる。

有王 たとえ九州まで帰り着いても、清盛が草をかきわけても捜し出さずにはおきませぬ。

上賀茂

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た時に彼の怨恨は絶頂に達しました。彼は上賀茂の神社の後ろの森の中に呪詛の壇を築いて、百夜の間※

薩摩

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それは及びもつかない願いでございます。ここからいちばん近い薩摩の山が、糸すじほどに見えるところまで行くのでも、どんな速い船で

奈良

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有王 姫君さまはこの世をはかなみ奈良の法華寺にて尼になって、母上や若君の菩提をとむろうてい