暁月夜 / 樋口一葉

暁月夜のword cloud

地名一覧

鎌倉

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思ひつきてか、令孃は別莊住居したき願ひ、鎌倉の何處とやらに、眺望を撰んで去年買はれしが、話しのみにて未だ

取りつきしまヽ泣きて離れず、姉樣何ごとを腹たちて鎌倉なぞへお出なさるぞ、夫れも一月や半月ならば宜けれど、お

言ひたり、どの樣に仰しやる共それは嘘にて、鎌倉へ行かばお歸りの無きに極まりたれば、殘りて淋しからんより我れも一

身もほろりとし、可愛き事いふて泣かし給ふな、鎌倉へ行きて歸らぬとは誰れが言ひしか、夫こそは嘘にて、遂ひ

、見ればこそは聞けばこそは思ひも増すなれ、いざ鎌倉に身を退がれて此人のことをも忘れ、世に引かるヽ心も

空に聞えて扨も忙しなし、君は都に我れは鎌倉に、引はなれて又何時かは逢ふべき、定離の例しを此處

牛込

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の花ごヽろに苦るしむ人多しと聞きしが、牛込ちかくに下宿住居する森野敏とよぶ文學書生、いかなる風や誘ひけん、果放

東京

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兎角に厭へば、勝手ばたらきの女子ども可笑しがりて、東京は鬼の住む處でもなきを、土地なれねば彼のやうに怕

上野

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も御覽にならば吃度お好きならん、大姉樣は上野のも淺草のも方々のを幾度も見しに、中姉樣を一度も