両国今昔 / 木村荘八

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地名一覧

源氏山

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書いたり消したりした名は――鳳凰、大戸平、源氏山、大蛇潟、不知火、北海、荒岩、大砲、鬼ヶ谷、鬼龍山、谷

駒ヶ岳

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島、伊勢ヶ浜、玉椿、浪の音……等々。太刀山、駒ヶ岳、両国……といつたやうなところはつい近頃のやうだ。あるひは紫雲龍

両国

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両国今昔

を向うへ渡つて附箋をつけて戻されたことなどあつた。両国はぼくの故郷である。

んびに益々分らないのである。――近ごろでは東京の「両国」といふところは少々ぼくにとつて不愉快な存在の、どうでもいゝところに

しかし近来の両国はぼくにとつては全く勝手のわからない、甚だ縁の遠いものになつてゐる。

故郷忘じ難しといふわけなんだらう。偶々筆を執つて「両国」を念頭にする、材料にするのは、私にとつてうれしいのだ。

凜烈、この途中でわざと乗物を浅草橋で下りた道中を、両国広小路から柳橋を左に見てテクテク歩いて両国橋を渡る道すがら、殆んど満

時代に中心があるやうである。――その時分、われわれ両国界隈の人間にとつては、老若男女共に年二度の「場所」はあの川筋の夏の「

、伊勢ヶ浜、玉椿、浪の音……等々。太刀山、駒ヶ岳、両国……といつたやうなところはつい近頃のやうだ。あるひは紫雲龍であるとか

者当人は、さしたる角力ファンではないのである。たゞ両国ファンである。それも偶々あの界隈に育つたからといふ、因果関係である。

(両国界隈・両国今昔参照)

(両国界隈・両国今昔参照)

深川

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があつたやうにおぼえてゐる。――しかしこれはあるひは深川の浄心寺と記憶を混同してゐるかもしれないが、この石は

無宿次郎太夫事、次郎吉。天保年間の書きものゝ小書きに「深川辺徘徊博奕渡世致居候」とある名物男で、泉町の生れであつたから

東京

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そのたんびに益々分らないのである。――近ごろでは東京の「両国」といふところは少々ぼくにとつて不愉快な存在の、どう

浅草橋

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が付かうかと、性懲りもなく、今までに二三遍、浅草橋界隈を歩いて見たことがある。そのたんびに益々分らないのである

かれこれであつたが、寒風凜烈、この途中でわざと乗物を浅草橋で下りた道中を、両国広小路から柳橋を左に見てテクテク歩いて両国

日本橋

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があの地域のどの辺で生れたのか――ぼくは日本橋区吉川町一番地といふところで生れたのだが――現にあの辺へ

へ向つてくれゝば、ぼくの凧は人家稠密の日本橋区から先きの打展いた本所区(大川の方)へ向つて飛揚する

大崎

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つた。当り矢は禿頭の力士だつたと思ふ。また大崎といふ角力は土俵で息を合はせる前に一つ尻つぺたを

両国橋

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の家へ舞込むと同時に、ぼくへの通信がまた一応両国橋を向うへ渡つて附箋をつけて戻されたことなどあつた。両国は

道中を、両国広小路から柳橋を左に見てテクテク歩いて両国橋を渡る道すがら、殆んど満足には目も明いてゐられない、胴震ひの