房総半島 香港 大阪 紀伊半島 神戸 世田谷区 東京

日東サルベージ会社の沈没船引きあげのしごとが、房総半島の東がわにある大戸村の沖あいでおこなわれていました。

そんな大金を出したかというと、その船には、香港からアメリカに送る金塊がたくさんつんであったのだ。遺言書には、

宮田さんと、小林少年が乗りこんでいました。東京から大阪まで電車できて、この船に乗ったのです。小林君は明智探偵の代理

いずれにしても、無電で本社へ相談します。そして大阪から、応援隊を送ってもらいます」

もう海上自衛隊のおうえんをたのむしかありません。船長は大阪の支社へ無電をうって、ことのしだいをしらせました。するとそれ

人魚がついてきたことを知って、先生はすぐに大阪へこられたんだね。きっと飛行機だよ。そしてけさはやく、大阪港を出発

、まわし者だったのではないでしょうか。ハヤブサ丸が、大阪を出るときから、水夫にばけて、乗りこんでいたのではないでしょうか

船長をしていた人の遺言書。ひとつは、紀伊半島の南の海路図。もうひとつは保険会社の証書なのだよ。」

その潜航艇は神戸から大阪湾にまわしてあったので、それをカモメ丸にひかせて

世田谷区に住んでいる、中学二年生の宮田賢吉という少年が、ある夜、友だち

お話かわって、こちらは東京のできごとです。大戸村に鉄の人魚があらわれてから十日ほどのちの

おとうさんの宮田さんと、小林少年が乗りこんでいました。東京から大阪まで電車できて、この船に乗ったのです。小林君は明智

小林少年は、このできごとを、無電で東京の警視庁に知らせ、そこから明智探偵事務所へ伝えてもらいました。

のだろう。よせばよかった。そうすれば、いまごろは、東京のおうちに、おかあさんといっしょにいられたのだ。」そうおもうと、