灰色の巨人 / 江戸川乱歩
地名一覧
地名をクリックすると地図が表示されます
その男は船頭に小さな船をこがせて、お台場の近くで、さかなをつっていたのですが、今から一時間ほどまえ
地名をクリックすると地図が表示されます
(例)志摩
志摩の女王
地名をクリックすると地図が表示されます
ないようにして、山づたいに、東京都の西のはじの奥多摩の方にむかって、すすんでいました。目の下には、山々の
地名をクリックすると地図が表示されます
この真珠塔は、三重県の有名な真珠王が出品した「志摩の女王」という、とてもりっぱで
地名をクリックすると地図が表示されます
の京浜国道を、どこまでも走りつづけました。やがて、横浜をすぎ、さらに二十分も走りつづけますと、どうしたのか、シャーロックの
、ほとんどどうじだったのですよ。すると、やっぱり、横浜から二十分ぐらいむこうの、森のように木のしげった、あの丘があやしい
さて、そのあくる日の朝早く、横浜から五キロほどむこうの、あの小山のような森の中に、ひとりのみょう
それから二時間ほどのち、横浜から五キロほどむこうの、れいの小山の森の中を、道路人夫のよう
地名をクリックすると地図が表示されます
それよりすこしまえ、上野動物園のゾウつかいの名人が自動車でかけつけて、消防車のうしろに待ちかまえていまし
地名をクリックすると地図が表示されます
下に見えてきました。それから、新橋駅、東京駅、日比谷公園、警視庁。
地名をクリックすると地図が表示されます
つつんで、せなかにしょっています。その中には、富山のくすりなんか、はいっているのかもしれません。
地名をクリックすると地図が表示されます
ていました。怪老人に、いちばん信用されている長野という部下です。
部下の長野が、みょうなことをいい出しました。
「なんだって? 長野、きさま、どうしたんだ。へんなことをいうじゃないか。それ
怪老人は、ぎょっとしたように、長野の顔を見つめました。
そういったかと思うと部下の長野は、左手で飛行帽をぬぎ口ヒゲをむしりとり、素顔を見せました。
「きみの部下の長野君は、観音像のむこうの森のなかに、手足をしばられて、
地名をクリックすると地図が表示されます
東京のまん中にある有名なデパートで、宝石てんらん会がひらかれていました
とてもりっぱでめずらしい品物で、今から二十年もまえに、東京でひらかれた大はくらん会に、出品するためにつくられたのです
東京都民は、新聞やラジオで、そのことを知っていましたので、
支配人は、まっさおになって電話器にとびつき、真珠王の東京の店をよびだしました。そして、真珠王が上京しておられるかどう
「いいえ、社長はおくにのほうですよ。しばらく東京へはこられません。ちかく、こられるようなおはなしもありません
やがて、ヘリコプターは、東京の町をはなれ、品川の海に出ました。もうお台場が、目
東京から一時間ぐらいのところに、山はありませんが、小さな丘くらいは
、そこに待っていた賊の自動車に乗せられて、東京にもどり、神宮外苑のさびしい林の中で、おろされてしまいました。
をしたコンクリートのたてものは、どこにあるのでしょうか。東京から一時間ばかりの丘の上。いったいその丘は、どこなのでしょうか
ました。こんどは、シャーロックも自動車に乗せて、全速力で東京に帰ったのです。
東京に帰ると、シャーロックを、もちぬしに返しておいて、すぐに園井さんの
ヘリコプターは、きゅうに動きだし、東京のほうにむかって、とびさっていきます。まるいすきとおった操縦席には、
ヘリコプターは、にわかに、方向をかえて、東京のまちにむかいました。そして、四十分もたたないうちに品川駅が、
地名をクリックすると地図が表示されます
れていくのでしょう。西北の風ですから、まもなく品川から、お台場をすぎて、東京湾にながされていくでしょう。そして、気球の
やがて、ヘリコプターは、東京の町をはなれ、品川の海に出ました。もうお台場が、目のしたに見えます。
人間を手ばやくモーターボートの中にすくいあげました。そして、ボートは品川の方にむきをかえて、全速力でもどっていくのです。
シャーロックは品川をはなれて、夜の京浜国道を、どこまでも走りつづけました。やがて
からね。いつかは、デパートの屋上から、アドバルーンで、品川おきへ逃げだしたし、こんどはヘリコプターです。そこへ気がつかないとは
地名をクリックすると地図が表示されます
ところが、ある夜のこと、銀座の有名な宝石商の大賞堂に、ふしぎな事件がおこりました。
夜の七時、銀座通りはネオンにかがやき、なみのような人通りに、わきかえっていました。
、名探偵明智小五郎のことです。明智探偵には、まえに銀座のほかの店が事件をいらいして、盗難をのがれたことがあります
「わたしは銀座の大賞堂のあるじでございますが、じつは、新聞をにぎわしている灰色
にばけて、店の売り場に立ち、ふたりは、夜の銀座をさんぽしているような顔をして、大賞堂のショーウィンドーの前を
地名をクリックすると地図が表示されます
風ですから、まもなく品川から、お台場をすぎて、東京湾にながされていくでしょう。そして、気球の中のガスは、だんだんもれて
いましたので、もうどうすることもできません。東京湾にいるモーターボートを、ぜんぶしらべて、あやしいボートを見つけるほかはないのです。
地名をクリックすると地図が表示されます
大男はそうして、隅田川のほうへおりていきました。そこは、船のつくところらしく、石
の音にまじって聞こえてきました。そしてモーターボートは、隅田川のやみの中へ消えていくのでした。
んだ……。わかるかい。大きいやつは、きみが隅田川であった灰色の巨人かもしれない。小さいやつは、あの一寸法師
ねえ、小林さん、やっぱり巨人がいるよ。小林さんが、隅田川で出あったやつ、あいつじゃなかったの?」