東京タワー 港区 練馬区 豊島区 東京 銀座 日本橋 池袋 麹町

タコが陸上にあがって、東京タワーにのぼるなんてことは考えられませんが、火星人なら、宇宙をとんでき

中村君の家は港区のやしき町にある、広い洋館で、その二階の屋根の上に、

さて、そのあくる日の晩のことです。長島君は、やはり港区にある、自分のうちの勉強部屋で、宿題をやって、これから、

有田君も港区にすんでいたのですが、ある夕方、ひとりで、さみしいやしき町を

男の車は池袋から豊島園をすぎて、練馬区の畑の中へはいっていきました。もうそのころは、日がくれ

小林少年が、へんな男に、練馬区の畑の中にそびえている人工月世界を見せられてから、一週間ほど

に出て、どこまでも走っていきます。もう豊島区から練馬区にはいっています。練馬といえば、あの月世界旅行の見世物のある

、食事をしてから、四台の自動車をつらねて、練馬区の桜井さんのガレージに行くことになりました。二十面相にも、手錠

ポケット小僧がしのびこんだ桜井さんのガレージは、練馬区にあるのです。

そして、月世界の見世物も、同じ練馬区でした。

さて、それから一週間めの金曜日のことです。練馬区の月世界旅行の見世物は、相変わらずにぎわっていました。向こうに、

豊島区の奥のさびしいやしき町に、近所の家から離れて、二階建ての

広い大通りに出て、どこまでも走っていきます。もう豊島区から練馬区にはいっています。練馬といえば、あの月世界旅行の見世物

「豊島区の遠藤博士を呼び出してくれ。」

をかえながら、一心にのぞいていましたが、やがて、東京タワーの鉄塔が、レンズの中にはいってきました。

タコが陸上にあがって、東京タワーにのぼるなんてことは考えられませんが、火星人なら、宇宙をとん

「うん、そうだよ。東京タワーの鉄骨を、火星人とそっくりのやつが、はいおりているんだ

ができなかったのです。そして、ちょうどそのとき、望遠鏡で東京タワーを見ていたのは、三少年だけだったのでしょう。

に、この東京タワーの火星人を見たものは、広い東京に、三少年のほかには、だれもなかったのです。遠くからは

ふしぎなことに、この東京タワーの火星人を見たものは、広い東京に、三少年のほかに

、なんだと思います。火星人だったのです。あの東京タワーの鉄骨にからみついていたのと同じ、タコ入道のような、きみ

ありません。それからというもの、毎日のように、東京の方ぼうに、姿をあらわし、そのたびに、あの、「月世界旅行をし

火星人と怪ロボットは、いったい、なんのために、東京にあらわれたのでしょう。

タコ入道のような火星人と、電気ロボットが東京にあらわれたことは、新聞の大きな記事によって、日本じゅうに、知れわたり

を驚かしたのちにも、この二つの恐ろしい怪物は、東京の方ぼうにあらわれました。そして、その怪物がきえうせたあとには、いつ

何者かが、東京じゅうの人を、月世界へさそっているようです。いったい、だれが、なん

人工月世界を見せられてから、一週間ほどしますと、東京のおもな新聞に、一ページの大広告が出ました。

それには、『東京の一角に、大月世界が出現しました。みなさんロケットにのって、

東京じゅうに、どっと笑い声がおこりました。このあいだからの火星人や電気ロボット

「東京はどこだろう。」

「東京なんて、ここから見えるもんか。」

、わざわざ見物にくる人もあり、東京タワーとならんで、東京の名物のようになり、月世界行きのバスもできるというさわぎでした。

人気でした。いなかから、わざわざ見物にくる人もあり、東京タワーとならんで、東京の名物のようになり、月世界行きのバスもできる

タカでしょうか。ワシでしょうか。しかし、東京の空に、タカやワシがとんでいるはずはありません。

タコ入道ではありません。電人Ｍといっしょに、東京じゅうをさわがせた、あの、火星人です。治郎君の家の階段を

「へんだなあ。こんな丸い塀の公園なんて、東京にあったかしら。」

あるときは、銀座のビルの電光ニュースに、とつぜん「月世界へいきましょう」という文句が流れ

また、あるときは、銀座通りの広告塔のラウド・スピーカーから、やっぱり、「月世界へおいでなさい」と

「きょうは、これだけです。最上級の真珠ですよ。銀座の宝玉堂で、この二十九号が（と紳士を指さして）やったの

言えない。会ってから話す。きょう午後四時きっかりに、日本橋のＭビルの屋上へきてもらいたい。ぼくは屋上で待っているから

ありません。小林君はアケチ一号を運転して、日本橋のＭビルの前に車をとめておいて、エレベーターで屋上にのぼりまし

Ｍなら、ぼくはよく知ってるよ。いつか、あいつに日本橋のＭビルへ呼びだされたことがある。そして、自動車で、月世界旅行の

男の車は池袋から豊島園をすぎて、練馬区の畑の中へはいっていきました。もう

、学校が終わると森田君は遠藤治郎少年を連れて、麹町の明智探偵事務所を訪ねました。