悪因縁の怨 / 江見水蔭
地名一覧
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混々として清流の富峰の雪に映ずるあり、西は海老取川を隔て云々、大層賞めて書いてある。
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「お玉だね……玉川の川尻でお玉とは好い名だね。大層お前は親孝行だそうだね
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地眺望最も秀美、東は滄海漫々として、旭日の房総の山に掛るあり、南は玉川混々として清流の富峰の雪に映ずる
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、茶菓子になる物は無いかえ。川上になるが、川崎の万年屋の鶴と亀との米饅頭くらい取寄せて置いても好い筈
お客様、お酒のお相手にはなりませんが、これから川崎まで船をお仕立てなさいますと、その娘がお供致しますよ」
様へお参りなさるなら、森下まで行きます。それから又川崎の渡し場まで入らッしゃるのなら、お待ち申しておりますよ。八町畷
「川崎の本街道へお出ましになれば、馬でも、駕でも御自由で…
「美人はともかく、船で川崎まで溯るのは思いつきだ。早速、その用意をして貰おう」
を頂きにはぜひ上陸然るべし。それから又この船で川崎の渡場まで参りましょう」と宗匠はさきに身支度した。
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羽田の弁天と云ったら当時名高いもので、江戸からテクテク歩き、一日掛りでお参りをしたもの。中には二日掛っ
「能く江戸からお客様が入らッしゃいますで、余まりトンチキの真似も出来ませんよ
「一貫でも、二貫でも、江戸じゃア高いと云われないよ。何しろこのピンピンしているところを、お嬶さん
分無しだと、どこまで酔うか分らない。そうしたら江戸まで今日中には帰られまい」と若殿は未だ真面目であった。
が執拗いと直き腹を立てまして、なんでも、江戸の鳶の衆を、船から二三人櫂で以て叩き落したと云いますから
「それはそうで御座いますが、私、江戸へ出て、奉公でもしたいと思っております」
大雷鳴。川上の矢口の渡で新田義興の亡霊が、江戸遠江守を震死せしめた、その大雷雨の時もかくやと思わしめ
「竜神松五郎と云って、遠州灘から相模灘、江戸の海へも乗り廻して、大きな仕事をしていましたよ」
を書卸すのだがね。竜神松五郎が房州沖で、江戸へ行く客船を脅かして、乗組残らず叩殺したが、中に未だ産れ立
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第一、羽田稲荷なんて社は無かった。鈴木新田という土地が開けていなくって、潮の満干のある蘆の洲に過ぎ
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もの。中には二日掛ったのもある。それは品川の飯盛女に引掛ったので。
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よ。その松五郎も運の尽きで、二百十日の夜に浦賀の船番所の前を乗切る時、莨の火を見られて、船が
「その海賊竜神松五郎を退治た浦賀奉行は、六浦の御先代、和泉守友純様だ」