怪異黒姫おろし / 江見水蔭
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雪深き越路を出て、久々にて花の大江戸にと入るのであった。父君二代将軍に謁見すれば、家の事
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に金山の有る事を申上げてから、トントン拍子。それから又佐渡の金山を開いて大当りをして、後には大久保の苗字を賜わり、大久保
にはことごとく武田家の浪人筋を用い、軍用金として佐渡の黄金を溜めて置き、時機を見て、武田家再興の大陰謀を企てる
黒姫山の麓には、金脈有り気に見えまするで、佐渡へ上下の折々に試掘致しとう御座りまする。但し人目に触れぬように内密に
「佐渡の金山奉行、大久保石見守という方の噂は、能く聞いておりました
のまん中の丸石を抜き取ると、その下が抜穴、そこに佐渡の金箱が隠して有るので御座りまするか」
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「何んなりとも承りましょう、妙高山の硫黄の沸える中へでも、地震の滝壺の渦巻く底へでも、飛込めと
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武田家の能楽役者、大蔵十兵衛と申した奴。伊豆に金山の有る事を申上げてから、トントン拍子。それから又佐渡の金山を開いて大当り
の有る事を申上げてから、トントン拍子。それから又佐渡の金山を開いて大当りをして、後には大久保の苗字を賜わり、大久保石見守
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。それが上杉謙信の小荷駄方に紛れ入って、信州甲州或は関東地方にまで出掛け、掠奪に掛けては人後に落ちなかったが、余りに露骨に
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甲州は武田家の能楽役者、大蔵十兵衛と申した奴。伊豆に金山の有る事を申上げてから、トントン拍子。それから又佐渡の金山を開い
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北国街道から西に入った黒姫山の裾野の中、雑木は時しもの新緑に、午過ぎの強烈な日の光
、為るだけの事は為る。廻国中の話の種。黒姫山の裾野にて、若衆の叩き払い致して遣わすぞ」
た者とやら。その人の物語った事じゃが、信州黒姫山の麓には、竹流しの黄金がおおよそ五百貫目ばかり、各所に分けて
忠勤を励まれよと言い含め、一方公儀に向っては、信州黒姫山の麓には、金脈有り気に見えまするで、佐渡へ上下の折々に試掘
た旅商人の若衆、関川で見た巡礼の若衆、最後に黒姫山の裾野で見た武家若衆。同じ人か。別の人か。三ヶ所で見
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も老後の栄華、子孫の繁盛という事を考えて、江戸へ運び出す途中に於て、腹心の者と申し合せ、幾度にも切って人を
江戸へ出て、とも考えたが、三十六貫目の黄金を、どうして
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を遂げた。一子仙千代、二十五万石に減封されて越前福井より越後高田に移され、越後守光長とは名乗ったものの、もとより幼少
高田殿は女子の今を盛りであった。福井の城に在る頃は、忠直卿乱行の為に、一方ならず心を
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て大当りをして、後には大久保の苗字を賜わり、大久保石見守長安とまで出世したのじゃが、それ程の才物ゆえ、邪智
又佐渡の金山を開いて大当りをして、後には大久保の苗字を賜わり、大久保石見守長安とまで出世したのじゃが、それ
「佐渡の金山奉行、大久保石見守という方の噂は、能く聞いておりました」
隠されたか、そのままになったのであった。大久保石見守長安が隠したその他の分も、ついに発見されぬので