アラスカ半島 シアトル アラスカ山脈 ワシントン 北海道 札幌 樺太 ハワイ 本州 東京

を流れている。アラスカの本土からずっと西へ伸び出ているアラスカ半島の上を飛んでいるのである。初めて見るアラスカの土地は、予想どおりに

ましょう」という。どこへ行くのかときくと、「アラスカ半島の方へ鱒釣に行く」という。そして棚から大きい地図をとり出してき

初めはアンカレージに一泊して、すぐシアトルへ飛ぶ予定にしていた。せっかくアラスカを通るのだから、気象関係の

アラスカ山脈の雪渓。マッキンレイの峻峰。見渡す限りの荒涼たるアラスカの大平原。その中を悠々

には、一面に自記受信記録計が一杯並んでいる。ワシントンとハワイとの放送を、四段の波長に分けて、それぞれ連続的に記録し

これらの記録は、一応の整理をして、ワシントンへ送られ、各地の記録とつき合わせて調べられる。そしていろいろな結果が得られる

られない未墾の原野である。そして細い闊葉樹と、椴松の北海道でいえば十五年生くらいの小さい木とが、一面に乱雑に生い茂っているばかり

から、ちょっと想像しただけでもたいへんな話である。北海道くらいでは、まだまだ寒い国の仲間入りは出来ないわけである。

、地図帳を持ち出してきた。「そんなにはない。北海道くらいの面積だ」といって、地図を見せてくれた。今まで日本で、

世界は広大なものだと、つくづく感心した。北陸や北海道の雪も、これからはあまり自慢しないことにしよう。

の家へ連れて行ってくれた。四角な木造の、札幌などでよく見る下宿屋のような恰好の家である。

外へ出てみると、たいへんな蚊である。樺太のツンドラ地帯などでも、夏の蚊にひどく苦しめられるが、アラスカはそれ以上

、一面に自記受信記録計が一杯並んでいる。ワシントンとハワイとの放送を、四段の波長に分けて、それぞれ連続的に記録している

れていたので、雪なら日本が一番ひどいでしょう、本州の北海岸では、五メートルくらい積る所が珍しくないという話を持ち出した

ときくと、「氷冠といっても、面積は日本の本州の半分くらいはあるだろうかな」といいながら、地図帳を持ち出してきた

してくれた。話はすぐ真面目な話になって、東京の進駐軍に対する日本人の感情の問題、最近の共産党の動き、戦後の神道