北海道 札幌 東京

そして郭公とつれて、待ちかねた北海道の初夏が訪れて来る。

夏に北海道を訪れた人は、誰も北海道の美しさを讃美する。

夏に北海道を訪れた人は、誰も北海道の美しさを讃美する。

北海道には梅雨がないと昔から言われている。この近年は少し気候の調子

梅雨とは程遠いものである。この梅雨のないことが、北海道の初夏の清々しさを独特のものとしているのである。

の感触を受けるという気候的条件は、梅雨を逃れて北海道を訪れる人々に、あまり意識はされないかもしれないが、深い印象を

東京などから札幌へ移り住んでいる人たちには、何と言っても、こういうお客様が来る

最後に、今度はいろいろの土地を見せて頂いたが、札幌くらい愉しかった所はなかった。特にどの土地でも卒業生の方には随分お世話

此処が初めてだった。私たちもお嫁に行くのなら、札幌へお嫁に来たいものだと言ったそうである。「どうもこの頃の

札幌には何処かこういう西洋ふうな匂いのするところがある。そして夏に札幌

こういう西洋ふうな匂いのするところがある。そして夏に札幌を訪れる人たちの心持をも、何となく浮き浮きとさせるような雰囲気が

あるのではなかろうかという気がする。そうすると札幌の人たちはよほどこの水蒸気の少ない夏の空気に感謝すべきなのであろう

、郭公が鳴く。そしてそのおとずれがあってしばらくすると、東京の特に女学生たちの修学旅行の白いパラソルの列が、毎日のように芝生の

東京などから札幌へ移り住んでいる人たちには、何と言っても、こう

東京の或る女学校の修学旅行がやって来たので、前から頼まれて

植物園の広い芝生は、東京などとちがって、何処でも自由に歩き廻って良いことになっている