銀の匙 / 中勘助

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地名一覧

箱根

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欅などの大木が立ちならんだ崖のうへから見わたすと富士、箱根、足柄などの山山がかうかうと見える。私はいつになく喜んで昼飯を

小石川

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暇になつてた父は自分の役目を人にわたして小石川の高台へ引越すことに決心した。

善光寺

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物を買つた とひどく叱られみちみち機でも織つて善光寺へ詣るつもりでうかうかと家を出てしまつた。その時ばあやは十七だつ

たところ造作もなくひきうけて ともかく自分の家へくれば善光寺へ行く飛脚といつしよにたたせてやる といつた。ばあやはそれを

成田山

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そのころ私は浅葱のしごきを胸高にしめ、小さな鈴と成田山のお守りをさげてゐた。それは伯母さんのくふうで、お守りはもとより怪我

足柄

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の大木が立ちならんだ崖のうへから見わたすと富士、箱根、足柄などの山山がかうかうと見える。私はいつになく喜んで昼飯をたべて

大江山

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。海のうへを舟がゆき、千鳥が飛んでゆく。大江山の歌をきけばお姫様が鬼にとられてその山奥へつれられて

江戸

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寺はおもに旗本を檀家にして江戸の絵図にものつたほどのものであつたが、御維新になつてから

松山

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の歌、淡路しまのうた、大江山の歌など。末の松山のうたは私の耳にいひしらぬ柔なものさびしい響きをつたへて、

、顔かたちによつてもきめられる。好きな歌は末の松山の歌、淡路しまのうた、大江山の歌など。末の松山のうたは

京都

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の家にはそんな人はゐないはずだ。なんでも京都へいつてる姉様がこの夏上京するとかいつてたからひよつと

「御機嫌よろしう。また京都のはうへおいでのこともございましたらどうぞ」

神田

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いささか張合ぬけのきみでもあつた。その抽匣は家が神田からこの山の手へ越してくるときに壊れてあかなくなつたままになり、

私の生れたのは神田のなかの神田ともいふべく、火事や喧嘩や酔つぱらひや泥坊の絶えまのないところであつ

私の生れたのは神田のなかの神田ともいふべく、火事や喧嘩や酔つぱらひや泥坊の絶えまの

も不都合なことであつた。近処の子はいづれも神田つ子の卵の腕白でこんな意気地なしは相手にしてくれないばかりかすき

私のやうな者が神田のまんなかに生れたのは河童が沙漠で孵つたよりも不都合なことで

このへんの子は神田の腕白どもにくらべればさすがにおだやかだし、それに往来は静だし

のうへを気づかつてそばをはなれなかつたが、ここは神田へんとはちがつてまつたく私みたいな子のための世界といつても

をつるうちに桃のお節句がきた。家には神田の大火事に不思議に焼けのこつたといふ古いお雛様があつて、五人

恵比寿

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。鯛は見た目が美しく、頭に七つ道具のあるのも、恵比寿様が抱へてるのも嬉しい。眼玉がうまい。うはつらはぽくぽくしながら

怖くてしやうがない。そうつと通らうとするのを恵比寿様の冠みたいな頭をのしあげてがわがわ追つてくる。やつとの

日本橋

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のなかで将棊倒しや道中双六にふけつた。ふりだしの日本橋に鰹うりの絵のついてたことも、「御油」を「おあぶら

東京

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「東京から□さがきたにちやつといつぺん来てちやうだえんか」

に豆らんぷをつけ、ことことと晩飯の支度をしながら東京の誰かれの様子をたづねたりする。みんなはいい頃あひをみて

。そして湯をかへなかつたことを申しわけをしながら 東京のお家から若奥様がみえました といつた。友達の家には

神田川

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いちばん好きなところは今も神田川のふちにある和泉町のお稲荷さんであつた。朝早くなど人のゐ